来県者増のGW後に感染拡大 県の発信力に不安の声も
【県】 県内の新型コロナウイルス感染症の状況について、県は19日に開かれた県議会厚生・産業常任委員会で「ゴールデンウイーク中に家族以外と飲食したことが原因と考えられるクラスター事例を複数認めている」とする評価を発表した。コロナ禍で2度目のゴールデンウイークを越え、感染はさらに拡大した。県民からは県の発信してきた対策の真価を問う声が挙がっている。(羽原仁志)
■ゴールデンウイーク対応の変化
昨年のゴールデンウイークは第1波の渦中であり、1度目の緊急事態宣言が全都道府県を対象に発せられていた。県も学校や店舗の休業要請などに加え、連休対策として湖岸緑地などの駐車場の閉鎖、県立施設の休業、道の駅と連携した休業、イベント等の開催と県境を越える移動の自粛などを県内外に発信した。
今年、県は湖岸緑地などの駐車場の閉鎖と県立琵琶湖博物館(草津市下物町)の休館にとどめ、県内外に「県と緊急事態宣言対象など感染拡大地域との往来を控えて」「普段一緒にいる人と過ごして」と発信した。
■連休中は来県者増
県がこのほど発表した「県と近隣府県の移動者数データ分析結果」によると、今年4月中と5月1日~8日の各土・日・祝日、県から近隣他府県への平均移動者数比較は兵庫県97%、大阪府82%、京都府84%、愛知県107%と、愛知県以外ですべて減ったが、逆の近隣他府県から県への平均移動者数の比較結果では、兵庫県104%、大阪府121%、京都府129%、愛知県117%とすべてで増加しており、先月より多くの来県者があったことを示した。
■県と県民双方に疲れと慣れ
今月11日、定例記者会見で三日月大造知事は、本紙の「ゴールデンウイーク後に県内の感染者が増加したことに対して、知事としての受け止めは」という問いに対し、「県民から寄せられている不安等を受け止めて対応していかねばならない」と述べた。
長期化している同感染症との闘いの中、繰り返される宣言・要請に対する疲れや慣れから反応が鈍くなっている感は否めない。同会見で三日月知事は、「宣言疲れというのはあると思う」とし「だからこそ、我々は何でもかんでもすぐに発せればいいというわけではなく、発すべきタイミングに一つずつメッセージを発しながら、対策を講じていくことがより必要だ」と述べた。
一方、そんな三日月知事も5日に県内の経済団体が主催したゴルフコンペに出席していたことが複数から指摘され、14日、「知事としてコンペに出席することは見合わせるべきだったと反省している」と釈明した。
第4波の次には第5波の可能性もうわさされており、県も県民も今一度、気を引き締めなければならない。







