クサツエストピアホテルの新たな試み
【草津】 クサツエストピアホテル(草津市西大路町)が今月、県産の素材や伝統の技術、滋賀らしいデザインにこだわった「和紙糸ちりめんの色打掛」を県や県内・京都市の事業者らと協同で製作し、4年間かけて完成させた。8月からの一般披露を前に、このほど関係者らが県庁で中條絵里副知事を表敬訪問し、打掛けに込めた思いなどを報告した。
同ホテルでは2015年から県や草津市の名所や味、伝統、技術などを、ウエディングを通して発信し、文化継承と地域活性化を目指すことで草津市らしいウエディングの形を模索するプロジェクト「エストピア×滋賀 Weddingプロジェクト」を展開している。これまで、市立水生植物公園みずの森(同市下物町)とコラボしたガーデンウエディング「みずの森ウエディング」や草津宿本陣(同市草津1)とのコラボ「和婚『草津宿本陣婚』」、同市の地野菜とコラボしたウエディングメニュー「近江の恵み Thanks to Dishes」、県伝統の和紙と同市の花あおばなを用いたウエディングドレス「AOBANA」など、アイデアを凝らした新商品を提案・開発してきた。
同プロジェクト第5弾となる今回は、和装の結婚式で着られる打掛に着目。県東北部工業技術センターに相談し、県伝統の和紙を織り込んだ糸に滋賀県を象徴する図柄を取り入れることなどを決めた。
打掛の生地は、古川与助商店(大津市桐生3)の和紙を用いた糸を、長浜ちりめんの技術で南久ちりめん(長浜市神照町)が製織、ベースの色は清原(守山市古高町)が県産のバラを用いて薄赤い色に染色した。刺繍・縫製は、あゆみブライダル(京都市)と妓都(同)が担当し、近江八景やカイツブリ、草津宿本陣、琵琶湖の白波など、県ゆかりのモチーフ15点が表現されている。
副知事室で製作の経緯を聞き、実際にそでを通した中條副知事は「思ったよりも軽くて驚いた。滋賀のいいところがぎゅっと詰まっているのがいい。結婚式で滋賀の魅力を知ってもらえる」と感心していた。
同色打掛は、8月1日にお披露目され、以降は同ホテルの結婚式のプランで活用されるほか、同ホテルロビーでの展示も予定されている。同ホテル営業部の井上友紀子副部長は「今、和装の結婚式は若い人たちにも注目を集めている。県や地域の良さを感じてもらえれば」と述べている。







