家族連れでにぎわうくつろぎの空間に
【大津】 今月27日、県立美術館(大津市瀬田南大萱町)がリニューアルオープンした。再開館初日は、家族連れを中心に延べ約1700人が来館し、こだわりの新展示と新たなくつろぎの空間を満喫していた。
同美術館は、1984年に県立近代美術館として開館。2017年からはリニューアルを目的に長期休館としてきた。県は当初、再開館に向け、“滋賀の美”を発信する拠点となる建物を新築する方針だったが、18年に「整備計画を一旦立ち止まる」とし、見直しを行った。その結果、建物は以前のものを活用しつつ内装を大幅に改装。「公園の中のリビングルーム」「リビングルームのような美術館」として、家族連れでも気軽に立ち寄れる美術館に生まれ変わった。展示室は展示品の雰囲気にあわせて照明の色合いを調節できるようにし、床も演出効果を高められるようにフローリングの色の濃さまでこだわった。
展示にも学芸員のこだわりを反映させたユニークなものを予定している。現在、常設展は「ひらけ!温故知新―重要文化財・桑実寺縁起絵巻を手がかりに―」と題し、桑實寺(近江八幡市)が所蔵する同絵巻を中心に「パノラマの視点」「ストーリーを描く」「祈りの視点」の3つの観点を小倉遊亀氏の絵画など同館所蔵の作品と関連付けて展示している。観覧料は一般540円、高大生320円。
一方、企画展は「Soft Territory(ソフト・テリトリー) かかわりのあわい」と題し、県ゆかりの若手作家12人が手がけたそれぞれの感性が光り、また他の作品との関わりで新しい空間を生み出す作品を展示している。観覧料は一般1200円、高大生800円、小中学生600円。
リニューアル初日に来館した三日月大造知事は「再開館までいろいろなご心配もおかけしたし、いろいろな期待もいただいた。こうして滋賀のいいところを引き出す形でリニューアルオープンできたのは大きい。ぜひこれからにつなげていきたい」と期待を寄せていた。
同館の開館時間は午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)。毎週月曜日休館。展示や利用に関する問い合わせは同館(TEL077―543―2111)へ。







