地域ブランド「近江牛」確立に貢献の歴史 31日まで「近江牛フェア」開催中
【全県】 県と東京を基軸に近江牛の振興発展に取り組む「近江肉牛協会」(近江八幡市長光寺町・正田忠一会長)が今年で設立から70年を迎えた。同協会では、今月末まで会員事業者の店舗などで「協会設立70周年記念近江牛フェア」を開催する。会員らは「より多くの人においしい近江牛を食べてもらい、滋賀の魅力を知ってもらうことに尽くしていきたい」と意気込んでいる。(羽原仁志)
同協会は、終戦後の1951年、「戦時中に流通が途絶えた近江牛を復興させよう」と県内の家畜商12件と販売業者6件、東京の販売業者16件で設立した。
全国で初めての「牛肉を地域ブランドとする」ための団体で、初代会長には当時の服部岩吉・滋賀県知事が就任するなど、官民一体となり近江牛販促のPRを展開、その結果、一時は東京都内に200店以上の小売店が近江牛の指定販売店として同協会会員となるなど、三大和牛の一角に挙げられる「近江牛ブランド」を形成することに貢献した。
現在、県内の生産者と県内外の流通業者、小売業者を含め83件の事業者が会員として登録。全国に300を超えるブランド牛がある中、地元への流通に加え、毎月品質にこだわって育てられた牛30頭を東京食肉市場に出荷し、各家庭や百貨店、料亭などで好まれ続けている。
同協会の中川晶成副会長(東近江市、中川畜産代表)は「協会では、時代の変化に応じつつ、滋賀の伝統的和牛づくりで培った品質を受け継いでいる。今後も『いつ食べてもおいしいね』と言われる近江牛を100年、200年と伝えていきたい」と語る。
近江牛はさらに、2018年には国が地域ブランドを保護する「地理的表示保護制度(GI)」に県産品として初めて登録され、今後の海外への展開も期待されている。
同協会名誉会長の三日月大造知事は「県が誇る近江牛の振興に中心として取り組んでこられた団体が70年の節目を迎えたことを大変うれしく思う。これからも協会と力を合わせて県も地域ブランド『近江牛』を作っていきたい」と述べている。
同協会では、今月31日まで「近江牛フェア」と銘打ち、フェアのポスター(写真)を掲示している店舗などでスクラッチくじを実施している。くじに当たると1万円か1000円の近江牛肉券がもらえる。県内でフェアを実施しているのは次の7店。▽肉のあさの(近江八幡市上野町)▽純近江牛 安田良(草津市西大路町)▽近江・かど萬(大津市中央1)▽中川畜産(東近江市野口町)▽まるたけ近江西川(近江八幡市仲屋町中)▽肉の岡山(栗東市安養寺7)▽松喜屋(大津市唐橋)。






