参院選・知事選・市町長選・県議補選など
参院選
与党 現職・小鑓氏、地盤固め着々
野党 候補者一本化へ協議加速
与党陣営では、昨年7月に自民現職の小鑓隆史氏(55、1期)が再選に向け出馬を表明、着々と地盤固めを進めている。10月の衆院選では県連選対本部長として自民前職全員を小選挙区での再選につなげ、11月、大津市内で開いた政経パーティでは集まった約600人の支援者らを前に「現在の任務を果たしつつ、2期目、さらに力をつけて皆さんの役に立てるように頑張りたい」と意気込むなど、存在感をアピールした。
対する野党陣営では、立民、国民、共産の各党県連が内定した候補者を連れてあいさつ回りに臨む。それと並行し、それらに社民を加えた野党共闘での候補者一本化に向けた協議を加速。中央の影響で体制が左右される可能性もあり、統一候補が議席を獲得した前回(2019年)とは異なる共闘を取り巻く雰囲気に、社民党県連の小坂淑子代表は「“自党ファースト”を野党共闘に持ちこんではダメ。選挙には共通政策をしっかりと発信できる候補者で臨まなければ」と気を引き締める。
また、「衆院選で党に寄せられる県民の期待の強さを改めて感じた」とする維新県総支部も参院選に向け、調整を進めている。
知事選
三日月氏 去就表明は2月県会か
共産県委 「三日月県政は自民のいいなり」
現職の三日月大造氏(50、2期)は自身の去就について「来年度の県政について述べる機会に合わせて発表できれば」と語る。前回(2018年)同様、新年度予算案を上程する2月県会で去就表明する公算が大きい。昨年の衆院選前には自民衆議とともに二階俊博党前幹事長と会談、衆院選直後には連合滋賀(柿迫博会長)と県との共同宣言を発信した動きに対し、自民ベテラン県議は「当然、3期目への準備だろう」と推測する。
前回は自民とチームしが、社民が三日月氏の応援についたが、今年は少し様相が異なる。チームしがに近い政策通は「参院選と同日となると、党派の動きで有権者が混乱しかねない。分かりやすく各選挙の体制を発信しなければ」と吐露する。
一方、共産党県委員会の石黒良治委員長は「今の三日月県政は自民のいいなり。市民・県民の方を向いていない」と断じ、市民団体「明るい滋賀県政をつくる会」を中心に独自候補者の擁立準備を進めている。
さらに、維新県総支部の河村浩史幹事長も「首長には県民を不安にさせないリーダーシップが求められる」とし、関西での実績を元に知事選へ候補者擁立の意欲を述べている。
近江八幡市長選
誰が市長に当選しても
市庁舎建設の再燃を懸念
4月10日告示、17日投開票の近江八幡市長選には、現職の小西理氏が昨年9月「新庁舎建設を含め、私の取り組みに信任がいただけるのであれば、山積する行政課題に取り組みたい」と決意し、再選に向けての立候補を表明した。
小西氏は前回の市長選で、前市長と一騎打ちの選挙戦に挑み、2万1千票余りの得票で初当選した。最も大きな争点となったのは、選挙前に着工されていた市庁舎建設問題。小西氏は70~84億円とされた建設費は過大であると問題視し、コンパクトで建設費を抑えた庁舎建設を訴えた。
当選後、工事請負契約を解消し、請負工事業者に4億600万円の和解金を支払うことで賠償問題の解決にこぎ着け、建設工事費を約41~46億に抑えた出直しの新庁舎基本設計を策定して建設をめざしている。
小西氏は再選をめざす市長選で、有権者に見直した新市庁舎基本設計の信任を得る必要があるとの考えを示しており、立候補する理由の1つとしている。
ただ、前回の市長選で小西氏を支持した安土学区の市民グループが、市が昨年9月に決定した安土小学校の改築移転に反発しており、選挙戦への影響が予想される。有権者の間では、市長選の結果によって再び市庁舎建設が見直された場合の市政の混乱を問題視する声もあり、市庁舎建設が前回の選挙戦のように大きな争点にならないのではとの見方もある。
その他の選挙戦
長浜市長選は選挙戦濃厚
県議補選への調整も進む
愛荘町長選には昨年9月、現職の有村国知氏(47、1期)が出馬意向を表明。長浜市長選は、昨年中に現職の藤井勇治氏(71、3期)の他複数人が出馬を表明しており、選挙戦となるとみられる。
また、知事選と同日に大津市と湖南市で県議補選が実施される。共に、市長選出馬のため辞職した自民元県議の後任を選出する選挙で定員各1人。自民県連では各市連協単位で候補者の調整を進めている。一方、国民県総支部の河井昭成幹事長や共産の石黒委員長は「補選の9か月後には統一地方選が実施されることも考慮して候補者の調整を進めたい」と少し慎重な姿勢を語る。他方、維新の河村幹事長は「党としては、まず地方議員の数を増やして地域の声を政治に届けたい」と述べ、候補者擁立調整も進めるとしている。







