「歴史を学び、未来を考える一年に」
【県】 三日月大造知事は4日、県危機管理センター(大津市京町4)で開いた今年最初の県政経営会議で、50年ぶりの県史編纂(へんさん)事業に着手する意向を示した。
三日月知事は同会議の冒頭で行った今年の県庁仕事始めのあいさつで、「本年は1872年9月29日に当時の滋賀県が犬上県と合併し、現在の県域となってから150年の節目となる」と紹介し、「これまでの滋賀の歴史を学び、先人の努力を振り返り、未来を考える一年にしたい。そこで、全庁をあげて県政150周年記念事業に取り組む」と述べた上で、その中核事業として、2022年度から新たな県史編纂を始める方針を発表した。
滋賀県史の初版は1918年(大正7年)に作成され、その続編は県政100周年だった1972年(昭和45年)に編纂された。今回の新たな県史編纂への着手は50年ぶりとなる。
県史の編纂事業には10年以上を要するとみられる。三日月知事は「『卒近代』という“曲がり角”を強く意識している。誰も犠牲にならない社会、お金やモノだけでなく価値や意味に重きを置く社会にする生き方、より良き自治を求め、良き祖先になろうとする社会を目指す」と述べ、「前回編纂された県史から50年の歩みを改めて確認する機会であり、良き祖先となるためにも、この事業を大切に着手していきたい」と意気込みを語った。
また、三日月知事は同あいさつの中で今年の県政で重点的に取り組む次の3点についても述べた。
(1)「人の健康」=▽子どものために、子どもと共に進む滋賀県政をつくる▽母子保健事業を強化▽ヤングケアラー・児童養護も含め、みんなで支え合う子育て支援を作る▽学ぶ力・読み解く力を高めていく▽学校教育に関わる人を増やす▽防災人材、医療福祉人材、農業や建設なども含めた産業人材の育成をさらに進める▽2027年の高等専門学校開校に向けた検討を加速させる。
(2)「社会・経済の健康」=▽DX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進に力を入れる。AIチャットボットを活用した災害時の情報収集と発信の実施、バスダイヤ等のオープンデータ化の推進、県版のデジタルコミュニティ通貨の導入に挑戦する。
(3)「自然の健康」=▽MLGs(マザーレイクゴールズ)は、本格的に実践、発信していく▽CO2ネットゼロは、条例を改正、推進計画作りをしっかり行い、各分野各地域での具体的な実践を作り、動かし、見せて広げていく▽やまの健康は、さらにバージョンアップさせる。
三日月知事は「近く、議会へ提案する予算案や組織案の中に以上の3点を最大限盛り込んでいけるよう努める」と述べている。






