求められる対策の速度
【県】 新型コロナウイルス感染症の新規感染がこれまでにない速度で広がった。三日月大造知事は今月4日、「すでに6波に入っている」と認識を示し、7日に「コロナとのつきあい方滋賀プラン」の指標を「レベル1(維持すべきレベル)」から「レベル2(警戒を強化すべきレベル)」へ引き上げた。県にはさらなる感染拡大より早い体制の整備・強化が求められている。(羽原仁志)
さらなる感染拡大の加速に懸念
現場の過負荷にならない医療提供体制の構築急ぐ
県は7日、県危機管理センター(大津市京町4)で開いた同感染症対策本部員会議で県内の感染動向について、昨年11月末以降、1週間ごとの新規陽性者数累計が2倍近くからそれ以上の数値で増加推移したことや、10月末以来発生していなかったクラスター(感染者の集団)が年末年始にかけて複数発生し、そのうちには県の認証店舗も含まれていたことなどを報告した。
特に、これまでの波の経験から、直近1週間における人口10万人当たりの新規陽性者数が10人を超えると急激に感染者数が増加する傾向にあり、感染動向を把握する目安の一つとしているが、第5波では5人超から10人超への推移に8日かかっていたのが、今回の第6波では1日であり、「非常に速いスピードで感染が拡大している」と評価した。
同日には感染力が非常に強いとされる変異株オミクロン株が県内で初めて市中感染した事例が確認され、県は「感染拡大速度が今(7日現在)以上に早くなる可能性が懸念される」とした上で、県民に対し「これまで以上に基本的な感染対策の徹底を」「まん延防止等重点措置地区への不要不急の移動は極力控える」「感染リスクが高い場所への外出は慎重に」などを要請した。
また、今後の医療提供体制について、「新規陽性者数が想定を超えて急増しても、必要な人が入院できる体制を引き続き確保する必要がある」とし、緊急的な対応として(1)オミクロン株の早期探知と感染拡大防止策の徹底(2)自宅療養者などが安心して療養できる体制の構築(3)感染拡大時における検査体制の構築(4)感染状況に応じた保健所への応援体制の構築―を本格的に始めた。
レベル1までは陽性者は基本的に入院かホテルでの療養としてきたが、今後は医療資源を重症者やリスクの高い人へ重点化し、それ以外の対象者には臨時的に自宅やホテルでの療養も認めることもあるとしている。
同会議では、圏域に陽性者の多い大津市保健所が「今までに経験したことのない増加速度に危機感を持っている」とし、職員が疫学調査や消毒などの業務に忙殺されていることも報告された。
三日月知事は「大切な命、暮らしを守っていくための体制・対策がしっかり機能するように全庁的に体制の再強化を行う」と述べている。






