関連団体の功績を称え三日月知事が表彰
【県】 長年にわたり県内の地場産業や地場産品の振興に寄与し、その功績が顕著で他の模範となる個人や団体に対し、県知事がその功績を称えて表彰する「近江の地場産業および近江の地場産品振興功労者」の今年度被表彰者が決定し、このほど県公館(大津市京町4)で開かれた表彰式で三日月大造知事が被表彰者らに表彰状などを贈った。
県は2016年3月に施行された「近江の地場産業および近江の地場産品の振興に関する条例」に基づいた同表彰を19年度から毎年実施しており、今回で3回目となる。今年度表彰されたのは、地場産業と地場産品から各1団体ずつの合計2件。詳細は次の通り。
▽「滋賀バルブ協同組合」(彦根市岡町)――関西大学、県東北部工業技術センターとの産官学連携により、04年に鉛フリー銅合金の新素材「ビワライト」の研究開発に成功した。特許も取得し、アメリカのメーカーとライセンス契約も実施。また、17年からは彦根市の水道メーカーから素材として採用されているなど、彦根バルブ産地における多様な主体との連携、新商品開発、新たな販路開拓に貢献している。
▽「伝承工芸愛知川びん細工手まり保存会」(愛荘町愛知川)――県指定伝統工芸品「愛知川びん細工手まり」の担い手人材確保、後継者育成、伝統的な技法の継承に取り組む。びん細工手まりは縁起物として慶事の引出物などに用いられており、1999年には意匠登録されている。同会では、後継者のすそ野拡大のために「初心者講習」「夏休みびん手まり教室」、会員対象の「レべルアップ教室」などを開催し、愛知川地域で受け継がれてきた技法の保存と魅力発信に貢献している。
表彰式で各団体の代表者に表彰状と副賞として琵琶湖真珠をあしらった盾を贈った三日月知事はそれぞれの功績を称え「今後、観光や事業承継等の面でも皆さんの経験を取り入れていきたい。その際はぜひお力を貸してほしい」と語った。
表彰を受けたことに対し、滋賀バルブ協同組合の濱口浩一理事長は「国内外で少しずつ実績を上げられたのは会員の総意と熱意のおかげ。これからも滋賀バルブ産業の普及拡大などに一層力を込めて取り組んでいきたい」と意気込み、伝承工芸愛知川びん細工手まり保存会の青木美江子副会長と辻史子副会長は「今後、びん細工手まりに新しい図柄を取り入れたり、よりきれいに見てもらえるようにしていきたいし、地域の若い人にも伝承を継承していきたい」と述べた。








