県・近江八幡市・関西学院大学が協定締結
【県・近江八幡】 県と近江八幡市、関西学院大学がこのほどヴォーリズ建築の研究と保存、同建築を活用した地域活性化と観光振興、ヴォーリズを通じた教育と交流について相互に連携していく協定を締結した。
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏(1880年~1964年)はアメリカの伝道者、建築家、事業家。近江八幡市に英語教師として来日し、その後、同市や県内をはじめ、全国各地で数多くの西洋建築を手がけた。
同大学はヴォーリズ氏が西宮上ヶ原キャンパス(兵庫県)の基本デザインを設計したことで知られる。また、2021年に建築学部を神戸三田キャンパスに新設し、学究を深めている。今年1月、同大学とゆかりの深いヴォーリズ氏に関して、同氏が手がけた建築のアーカイブ構築と歴史的位置づけの再考、現代的意義の探究を目指すことを目的に同学部に「ヴォーリズ研究センター」を開設。それに伴い、ヴォーリズ氏が生涯にわたり居住し、社会奉仕事業に尽くした滋賀県、近江八幡市との連携を提案し、今回の協定締結につながった。
県公館(大津市京町4)で行われた協定締結式には、県から三日月大造知事、近江八幡市から小西理市長、同大学から村田治学長らが出席し、各代表者が協定書に署名した。今後、▽実地研究と文化財的価値に関する研究▽デジタルアーカイブ化▽維持改修、保存に関する研究・提案▽学生アイデアを生かしたまちづくり▽地域の文化的価値や魅力向上に向けた市民、県民の交流の場の創出▽新たな商品開発▽大学生のフィールドワークの実施▽地元小中高生と大学生の交流▽ヴォーリズ氏を知る市民、県民の声収集▽その他ヴォーリズ氏を縁とした三者間の交流の拡大――などについて連携して取り組んでいく。
協定締結後、三日月知事は「ヴォーリズ建築を通じて様々なつながりを作ったり、住まいや居場所を作ったり、ポストコロナに向けた取り組みを一緒にしていければ」と述べ、小西市長は「この協定で、それぞれが力を合わせて新しい価値の研究が進むことを心から願う」と語った。また、村田学長は「ヴォーリズ氏が何を志したのか、今の建築教育のあり方などの取り組みを滋賀県、近江八幡市でいろんな形で展開していければ」と期待を語った。







