介助・介護が必要な高齢者等宿泊療養施設
【県】 新型コロナウイルス感染症に関する取り組みで県が設けた「介助、介護が必要な高齢者等のためのコロナ陽性患者宿泊療養施設」が全国から関心を集めている。
依然、収束の見通しがたたない同感染症第6波で、県内でも限りある医療資源活用のため入院基準を厳格化したことで、高齢の自宅療養者や施設での療養者が増加した。さらに、介助、介護が必要でやむを得ず入院したが、長い寝たきりの入院生活で起居動作や移動、食事など日常生活動作(ADL)が低下する事例も見られ、これまでの宿泊療養施設では軽症者でも身の回りの世話に何らかの見守りや手助けが必要な高齢者の受け入れは困難となっていたことから、安心して療養できる場所の確保が喫緊の課題となっていた。
県では、今月2日、ホテルピアザびわ湖(大津市におの浜1)に重症化リスクを有するなど特別な配慮を要する高齢者などで、何らかの見守りや手助けが必要な同感染症軽症患者を対象にした宿泊療養施設を設置し、運用を開始した。
同施設では、医師・看護師に加え、介護職を配置し、手助けが必要な人に対応。ADL低下防止のための運動やレクリエーション、療養者に配慮した食事の提供などを実施している。また、県のコントロールセンター内に介護コーディネーターを新たに配置し、入院を要しない人の療養先の調整と必要に応じて介護的ケアが受けられるよう、地域の事業所などとも情報を共有している。
同様施設の設置は全国でも珍しい試みで、県健康医療福祉部によると、他の自治体や国から取り組みについて問い合わせが相次いでいるという。
このほど、同施設の利用者や介護職員、介護コーディネーターらが報道陣の取材にオンラインで応じ、施設利用の状況や感想などを語った。
心臓病の治療をしながら同感染症陽性となった80歳代男性は「夫婦でここに寄せてもらい、有り難いと思っている」と述べ、糖尿病の治療をしながら陽性となった80歳代男性は「琵琶湖を眺めながら運動するなどのスケジュールをスタッフにしっかり組んでいただいている。自宅より早く治りそう」と施設対応を喜んでいた。また、同じく糖尿病の治療をしながら陽性となった70歳代の女性は「安心して過ごせる。これからもこの施設を続けてほしい」と語った。
同施設に対し、三日月大造知事は「次の波や感染再拡大に備え、滋賀らしいモデルとして定着させていきたいし、他の都道府県でも参考になるのであれば広めていきたい」と述べている。








