注目の新建材CLTも一部使用
【甲賀】 全国植樹祭(5日)の式典会場「鹿深(かふか)夢の森」でシンボル的な位置づけとされるのが、天皇皇后両陛下が式典中にご臨席予定だった「お野立所(おのだてしょ)」だ。
設計・監理は湖北設計(米原市)、工事は三東工業社(栗東市)が担った。
木造平屋建ての約64平方メートル。全て県産の木材(スギ、ヒノキ)で、琵琶湖と水辺のヨシ原、樹木をイメージした。
円形の会場を琵琶湖の水面と見て、その中心のお野立所に円形の床面、そして外周部に階段を施すことで、お野立所から会場全体へ波紋が広がるようなイメージを表した。
背後と側面の壁面には、ヨシに見立てた角材と半透明の素材「乳白ポリカ」を組み合わせ、光が差し込む水辺のヨシ原を再現。テント膜屋根を支える柱は、枝を広げる樹木を模し、樹木に降り注ぐ雨のしずくから湖が形成される様子を表現した。
また、お野立所の一部には、木材板の繊維方向を縦横に積み重ねて接着し、強度を高めた木質パネル「CLT」を使用。森林資源の循環利用を促す資材として注目され、耐震性、耐火性の高さも実証されている。
建築工事を担った三東工業社は、「県内でいち早くCLTの活用と普及に力を注いできたので、このような名誉ある式典に携われることは誠に光栄。再生可能な森林資源の有効活用と脱炭素社会実現に向けて推進される木造建築の良さを感じてもらいたい」とコメントしている。
なお、天皇皇后両陛下は新型コロナウイルス対策で現地入りはせず、オンラインでの参加となるため、お野立所にモニターが設置される。







