「しが防災プラスワン~女性の視点と多様性~」
【県】 県防災危機管理局ではこのほど、これからの防災対策を考える啓発カード集「しが防災プラスワン~女性の視点と多様性~」を作成した。
これまで防災対策は健常な男性の視点で考えられがちだったが、近年、女性をはじめ多様な人たちの立場・視点で考える必要があることが指摘されている。
県では、2018年度から「滋賀県女性の参画による防災力向上検討懇話会」を設置し、女性の参画による防災力の向上について意見交換を実施してきた。今回、その取り組みの一環として、防災対策で見落としがちな課題とその対応策について学んだことを14枚のカードに反映させた。
内容は有識者や防災士、地域で防災活動をしている女性、社会福祉協議会職員、大学生など多様な立場の人たちからの意見を取り入れ、▽出動・出勤する人を支えよう▽女性が安心できる避難所運営を考えよう▽防災訓練を工夫しよう(昼間に地域にいる人だけの訓練)▽防災訓練を工夫しよう(災害時要配慮者の参加)▽災害時のDV対策・女性が本音を話せる場をつくろう▽在宅避難も考えてみよう▽家事シェアを実践しよう▽優しい日本語を活用しよう▽ペットの避難を考えよう▽大学生をはじめとした若者の防災を考えよう▽周囲に声を掛けよう▽思い切り学べる場所や機会を提供しよう▽男女ペアで訪問しよう▽女性や子供の意見を取り入れよう―の各項目で整理した。
たとえば、「出動・出勤する人を支えよう」のカード(画像参照)では、阪神淡路大震災時に消防や警察、医療・福祉関係の仕事をしている人の内、女性の出勤率が低く、高齢の親や幼い子供など、世話が必要な家族を残して災害対応業務に出られなかったケースがあったことなどを踏まえ、「出勤する人の家族を預かったり、見守ったりする仕組みを地域で考え、構築しましょう」と呼びかけている。
同カード発表を機に、このほど県はカード作成に関わった関係者らと共に県庁で記者会見を開いた。今回発表されたのは『バージョン1』で、県などは「今後、より多くの意見を取り入れ、引き続き内容を充実させていきたい」としている。
同カードは県ホームページ(https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/bousai/sougo/325692.html)に掲載。誰でも使用できる。県は「地域や企業などの防災研修などで活用してもらうことで、防災意識を広げることに役立ってほしい」と期待している。








