大野県議の「県政報告」発行費用
【全県】 共産党県議団は1日、大野和三郎県議(県議会=無所属)が政務活動費(政活費)から支出した第18号県政報告(2018年4月10日付)の発行費用について「不正支出した疑いが濃厚であり、県監査委員は三日月大造知事に対し調査をして大野氏に返還命令をするなどの勧告」を求める住民監査請求を行った。(石川政実)
共産党県議団が監査請求
知事が返還命令するよう勧告求める
自民党県議団の会派ルールでは、県政報告の発行経費を同県議団と同党県議個人が政活費から折半で支出することができることになっている。
この会派ルールを使って、大野氏が17年度から20年度にかけて発行した県政報告(第15号から30号)すべてにかかる印刷代と折込代は、県議団と大野氏がほぼ半額ずつを支出したことになっている。
しかし、このうち第18号の県政報告(18年4月10日発行)の支出を見ると、表の太枠の通り、17年度の大野氏の政活費から印刷代として23万6322円、さらに18年度の同氏の政活費から折込代として27万5578円がそれぞれ支出され、合計額は51万1900円に上っている。
このうち折込代は、大野氏の県政報告のサイズであるB3の折込単価として県内でほぼ共通の1部当たり6円に、発行部数4万6350を掛けた金額に当てはまる。つまり、折込代は、大野氏が全額を払ったことになる。
しかし一方で、表の太枠の通り、第18号は県議団から51万1900円が支払われている。
監査請求書では「この中には折込代が含まれていないはずであり、その全額が印刷代ということになる。そうなると第18号についてだけ、印刷代をなぜ折半しなかったのかということが問われてくる。この点について合理的な説明がなければ、収支報告の信憑性が疑わしい」と指摘する。
これについて共産党県議団は先月21日、大野氏に公開質問状を送付したが、回答がないまま同29日の回答期限が過ぎていった。
このため監査請求書では「大野氏が個人の政活費から支出したとしている第18号の印刷代23万6322円及び折込代27万5578円の合計51万1900円(表太枠参照)は実際には支出されていない疑いがあり、県監査委員は知事に対し15号から30号の県政報告の調査も行い、もし不正支出があれば大野氏に返還を命令するよう勧告を求める」とした。
なお大野氏は自民党員だが、県に不当な要求をしたとして同党県議団から3月に会派離脱勧告を受け会派を離脱し、現在は県議会で無所属となっている。










