東近江―伊賀の「名神名阪連絡道路」
【全県】 東近江市と三重県伊賀市間で計画されている「名神名阪連絡道路」の事業化に向けて、滋賀県と三重県は有識者委員会を設置し、ルート帯案(幅1~2キロの概略ルート)の検討に着手、来年度以降に複数案に絞り込む。昨年4月、国に災害時でも安定的な輸送を確保する「重要物流道路」に指定され、両県は調査に乗り出していた。
1―2月、1回目の住民説明会
来年度以降、複数案に絞り込む
名神名阪連絡道路は、名神高速道路八日市インターチェンジ(IC、東近江市)付近を起点に、新名神高速道路土山IC(甲賀市)付近を経て、名阪国道上柘植IC(伊賀市)付近を結ぶ約30キロの高規格道路。
名神高速と新名神高速、名阪国道の東西軸3本の大動脈を結ぶことで、災害時のう回道路としての役割のほか、周辺の物流効率化による工業活性化、救急医療での活用、観光客増加などが期待される。
昨年11月に開催された第1回有識者委員会(委員長・小川圭一立命館大学教授、委員4人)では、▽地域特性、▽道路交通問題、▽地域の将来像、▽政策目標案―などを検討した。
委員からは「名神名阪連絡道路は大規模事業になると思うが、有料道路で考えているのか」との問いに、事務局は「早期整備のために有料道路制度の活用は必要と考えている」と回答した。
このほか、委員から「通行規制とう回道路は広域的な視点で整理した方が説得力がある」、「地すべり地域では地震などで被災する可能性があるのでトンネル構造も検討する必要がある」といった意見が出た。
今後の流れとしては、今年1―2月に1回目の4市町(東近江市、日野町、甲賀市、伊賀市)での住民説明会と、道の駅や高速道路サービスエリアでの道路利用者からの意見聞き取りを行ったあと、委員会で意見整理・ルート帯の検討を行う。
さらに来年度以降の2回目の住民説明会や道路利用者のアンケートで複数のルート案を示したうえで意見聴取し、これを踏まえて委員会で対策案を検討してルート案を決定する。
ルート帯案の決定時期は未定。滋賀県道路整備課の担当者は「引き続き迅速に進めたい」としている。
なお、1回目の県内の住民説明会は次の通り。時間はいずれも午後7時から。事前申込不要で誰でも参加可能。
▽13日、土山開発センター(甲賀市)、▽16日、あかね文化ホール大ホール(東近江市)、▽26日、かふか生涯学習館2階研修室(甲賀市)、▽31日、八日市文芸会館大ホール(東近江市)、▽2月3日、日野町林業センター(日野町)。
(高山周治)








