文化の力での地域活性化を表彰
【全県】 県の恵まれた文化と経済の連携を目指したネットワークづくりに取り組む団体「文化・経済フォーラム滋賀」(事務局・大津市打出浜、代表幹事・山中隆(公益財団法人びわ湖芸術文化財団相談役))が毎年応募者の中から選定し、贈呈している「文化で滋賀を元気に!賞」の2022年の受賞者がこのほど決定し、大津市の末富孝也さんが大賞を受賞した。
同賞では、文化で滋賀を明るく元気にしている人たちを応援することを目的に、日頃の活動への感謝とますますの発展を期待し、11年から年に1回、同団体が対象者を表彰してきた。
今回は昨年8月から10月にかけて自薦他薦を問わず推薦候補者を広く募集。県内で様々な分野に取り組む個人・団体から19件の応募があった中、大賞1件と各賞3件が選ばれた。
同賞は、活動の内容に合わせ賞の名称が設定されるのも特徴のひとつ。今回の各賞名と受賞者、主な受賞理由は次の通り。
◆大賞「画伯の遺言を今に活(い)かし未来に繋(つな)ぐ活動文化賞」=末富孝也さん(大津市)。明治から昭和初期に京都画壇で活躍した大津市出身の日本画家・山元春挙が市内に残した別荘「蘆花浅水荘(ろかせんすいそう)」を地域活性化の一環として積極的活用しながら保存に努めている活動が評価された。末富さんは、春挙の「この建物を美術工芸家その他の人々の集会所に」という思いを遺言ととらえ、文化財を後世に残すべく尽力し、建物の持つ価値以上の新たな付加価値創造への可能性を広げている。
◆各賞▽「子どもたちに感動体験を贈る文化賞」=あしながほほえみプロジェクト(長浜市、伊藤宏太郎会長)。長浜市内の子どもたちにコンサートや演劇の鑑賞会や自然体験、プログラミング体験などの機会を無償で提供している。地元の企業や住民の寄付で文化と経済の連携をコーディネートし、次世代を担う子どもたちの郷土愛を育む先進事業として評価された。▽「百名山伊吹山の花を救おう文化賞」=伊吹山もりびとの会(米原市、西澤一弘会長)。伊吹山の山野草を守ろうと2007年に発足し、貴重な植物を獣害から守る保護柵の設置や外来種植物の駆除、現地の観光ガイドなどに取り組む。美しい自然のみならず歴史的にも重要で滋賀の文化を代表する伊吹山を、次世代に引き継いでいく活動が高く評価された。▽「猫とアートで地域を繋ぐ文化賞」=一般社団法人コニャンナーレ(湖南市、中森健代表理事)。湖南市石部で猫好きの芸術家グループによるまちづくり活動。「ネコ」、「フード」など身近なキーワードを足がかりにアートで人と動物や外国人との共生、街道の文化を発信している。多様な価値観を尊重し合うこれからの日本社会の有り方とリンクした取り組みに対し、将来性への期待も込めて評価された。
「文化・経済フォーラム滋賀」では、2月25日に県立芸術劇場びわ湖ホール(大津市打出浜)で実施した第13回総会内で表彰式を開き、各受賞者に表彰状と副賞を贈った。








