湖南 16年ぶりの選挙戦突入
【甲賀】 3月31日告示の県議選(4月9日投開票)の甲賀市選挙区は、定数3に対して現新5人による混戦が予想され、最後は有権者数の4割を占める水口地域の票が勝敗の行方を決しそうだ。これは、水口を地盤とする自民現職のベテランが今期限りで勇退し、候補のいない同地域が“草刈り場”となるため。各陣営は投票率50%と想定し、9千票前後の攻防でしのぎを削る。敬称略。(甲賀、湖南=高山周治)
【甲賀市(定数3)】
村上元庸 68 自現1
小河文人 67 無新
=自推
糸目仁樹 44 無新
=自推
田中松太郎 50 し現2
小西喜代次 73 共新
自=自民、し=チームしが、立=立憲民主、共=共産、無=無所属。推は推薦。氏名の下の数字は年齢。現職の下の数字は期数。
自民現職の村上は前回、無投票ムードが漂う中、告示1カ月前に出馬を表明、地元・土山を中心に約9千票をまとめて初当選を決めた。今回はあいさつ回りを経て、事務所開きと県政報告会を4日に実施。農業経営の継続・発展、獣害対策の充実、茶業の生産支援と消費拡大などを訴える。
前市議で無所属新人の小河は2月12日、岩永裕貴甲賀市長を迎え地元信楽町で集会を開催。「岩永市政との連携」を全面に掲げ、さらに水口票の取り込みをめざす。市中心部と特区構想のある貴生川駅周辺を結ぶ道路整備と新橋建設を強調し、「早期実現へ県と連携する」と力を込める。
前市議で無所属新人の糸目は2月25日、高市早苗経済安全保障担当相を招いた甲南町の語る会で400人近くを集め、勢いを見せる。後援会長(元甲南町長)や元市議らが中心になって支持を広げ、企業誘致や農作物生産強化、JR草津線減便歯止めを訴える。
チームしが現職の田中は、街宣車を積極的に走らせるほか、地元甲賀町や水口町の事務所周辺の支援者、推薦を受ける連合傘下の労組へのあいさつ回り、商業施設でのスポット演説を行う。得意のICT推進や医療無償化などの子育て支援、高齢者の買い物・通院支援などに声を上げる。
共産新人小西は、昨夏の知事選に続いて再登板。即戦力をアピールし、16年ぶりの同選挙区の共産議席奪回に挑む。2月23日には地元信楽で清水忠史・前衆院議員を招いて集会を開き、弾みをつけた。市議3期の経験を掲げ、市議や支援者との連携で支持拡大に努める。
【湖南市(定数2)】
菅沼利紀 45 自現1
塚本茂樹 58 立現2
藤川人志樹 48 無新
【湖南】 湖南市選挙区は16年ぶりの選挙戦へ。立候補予定は、定数2に対し現職と新人の計3人。ただしこのほかにも、市議1人が既成政党の批判票の受け皿をめざし、維新からの出馬を準備しており、情勢は流動的だ。敬称略。
自民現職の菅沼は、昨夏の補選で無投票当選し、再選をめざす。選挙戦に向けては、昨秋の党公認からあいさつ回りを始め、今月4日には県政報告会を開催。自民系の市議2人と公明党の支援を受け、保守一本化をめざす。
立民現職で連合推薦の塚本は、後援会と連合の合同選対。ダイハツと日本精工を中核とする市内の組合員は4千人。「滋賀では一昨年の総選挙で民主系の国会議員を復活当選させるなど党勢が回復してきた」と鼻息が荒い。
無所属新人の藤川は1月半ばに立候補を決め、保守系の市議である妻の支援を受けながら、あいさつ回りや幹線道路沿いの辻立ちで地元・下田から全域へ知名度アップに努める。PTA役員や観光振興の経験をアピール。





