デジタル化の進む教育現場の課題に対応
【大津】 県立大津清陵高校の元教諭がデジタル化の加速する教育環境に適応し、子どもたちがよりスマートに学習に臨める新しい学習机の試作品「Mirai Desk(ミライ・デスク)」を考案、このほど県庁で記者会見を開き、メディアに披露した。
今回発表された机は、一般的に学校で使用されているものと同サイズの学習机で、天板の裏側に15インチのモニターを内蔵、天板を開いてタブレットなどの端末に接続すれば電子教材を大きな画面で読むことができることに加え、従来より机の上の作業スペースが広がり、ノートや副教材を余裕を持って使用することができる。また、画面の角度は成長に応じて調節できるほか、机の横にはモバイルバッテリーを収納、災害の際などには取り外して非常用電源としても活用することができる。
同机を開発したのは、同高校元教諭の村田良氏。記者会見で村田氏は「デジタル化が進んだ今では、机の上に教科書やノート、副教材に加え、タブレット端末も置かねばならず、従来の学習机では作業スペースが狭くなり、教材や端末が落下する可能性も高くなった」と述べる。また「タブレット端末では画面の文字が読みづらい点や、端末は使用後、教室で充電しなければならず、端末を持ち帰って家庭学習に活用することが難しい」と課題を指摘する。
「Mirai Desk」では、大きめのモニターを机にはめ込むことで「読む」ことへのストレスを軽減させ、作業スペースを確保できたことでより「書く」ことの効率化が期待できる。さらに、学校でモバイルバッテリーを充電することでタブレット端末を家に持ち帰れるようになり、家庭学習への活用もできるようになる。
村田氏はアイデアを元に試作品の制作に取り掛かかった一方、県の資源を生かしたいと考え2021年に琵琶湖森林づくり事業へ応募、滋賀中央森林組合と連携し、昨年12月に試作品1号を完成させた。
試作品は1台限定だが、村田氏は今後、改良を加えながらより利便性を上げていく予定で、今年4月にはアイデアの特許を出願した。村田氏は「この机を活用することでより子どもたちの個別最適な学びにつなげられれば」と期待している。






