清元楼の清本健次さんが書籍出版
【大津】 「近江懐石 清元」(大津市雄琴)を運営する清元楼代表の清本健次さん(56)が近江の食、近江懐石の現代決定版となる書籍「精美なる湖國饗膳」(発行・弥呂久)を出版した。19日付で県内の主な書店やインターネット書店などで発売が始まっている。
清本さんは大津市出身。高校卒業後、料理の世界に入り、京都、別府、伊勢などで修業を重ねた。23歳の時に家業の旅館を継ぎ、割烹店に方向転換を図ってからも研さんを重ね、2010年には宮中古来の伝統を現代に伝える式包丁の「日本庖丁(ほうちょう)道清和四條流」第35代家元・清本健盛を襲名。14年に県知事表彰の「おうみの名工」、19年に国の厚生労働大臣表彰の「現代の名工」をそれぞれ受賞、また今年、国の黄綬褒章を受章した。
今回、清本さんが出版した同書は、湖国の旬の食材を用いた懐石料理の数々を県内の作家が作ったこだわりの器に盛りつけ、プロのカメラマンが撮影した写真で紹介している。料理写真には二次元コードが添えられており、それを読み取ることで、特設サイトでレシピや食材に関する話題、海外の人にも分かりやすい英文での紹介や懐石料理の専門用語の解説などを見ることができる。特設サイトの内容は今後も随時更新され、情報が増補されていく。
出版にあたり県庁で記者会見を開いた清本さんは「コロナ禍で人々の行動に制限がかかった際、自分なりに滋賀の食材の魅力を見返してもらうことや若者に日本食の良さを伝えることができないかと考え、約3年がかりでこれまでの経験をまとめた」と述べ、「一年を通して多様な食材があり、ここでしか食べられないものもある滋賀県は食材の宝庫。それらをいかに斬新に見せられるかにこだわった」と紹介した。
さらに、清本さんは県庁で三日月大造知を表敬訪問し、出版した同書を県立図書館と県内各市町の図書館に寄贈することを報告し、三日月知事にも一冊贈った。
三日月知事は「滋賀の食の魅力を生かした料理をまとめていただき、多く人にますます興味を持ってもらえると思う。大事にしたい」と語った。
同書はB5版上製本(はこ入り)。全160ページ、フルカラー。定価1万3200円(税込)で販売している。







