文化庁の都倉長官が県内視察
【県】 東京から京都に移転し、5月から本格的な業務を始めた文化庁の都倉俊一長官がこのほど来県し、大津市の県立芸術劇場びわ湖ホールと現在大改修中の比叡山延暦寺根本中堂を視察した。
最初に同ホールを訪れた都倉長官は三日月大造知事に出迎えられ、一緒に同ホール声楽アンサンブルによる「琵琶湖周航の歌」を聞いた。その後、琵琶湖を一望できる同ホール大ホール前のホワイエで文化芸術の分野での国と県の連携について三日月知事と意見を交換した。
意見交換後、記者団の取材に応じた都倉長官は「歴史文化が豊富な京都に文化庁が移り、世界へ様々なことを発信し始めている中で、これまで東京から発信していた時と比べると世界の注目度がかなり違うことを実感している」と述べ、今年、三日月知事が関西広域連合長を務めていることに触れ、「食文化や文化観光を大きな柱とし、関西一帯を大きな起爆剤として文化芸術を発信していくことに滋賀県と連携して取り組んでいきたい」と語った。さらに県内に多数の文化財や芸術があることについて「文化や芸術を知ることは未来志向にとっても大切なスタートポイントだ。滋賀県の地元の人にも知られていないものを発掘して観光資源として発信していくことに協力させてほしい」と述べた。
また、三日月知事は現在、彦根城を「平和の時代の城と城下町」としてユネスコの世界遺産登録に向け施策を進めていることなどを都倉長官に伝え、都倉長官からはものづくりの“たくみ”について聞いたことを紹介し、「文化庁とは文化財や芸術を守ったり保存・活用することに連携して取り組んでいきたい」と述べ、「世界から見た滋賀について文化庁と情報交換することは。滋賀の文化芸術を磨くきっかけになる。こういうやり取りを今後も重ねていきたい」と期待を寄せた。
三日月知事との会談後、都倉長官は国内屈指の劇場である同ホールの舞台や延暦寺での大改修の進行状況などを見て回った。
県では、文化庁の京都移転に際し、今年4月に国と連携するための職員を新しく配置しており、今後の文化庁との連携も含め、県の文化芸術行政の広がりに期待が高まっている。







