滋賀医科大学附属病院が「拠点病院」に県内初指定
【大津】 滋賀医科大学医学部附属病院(大津市瀬田月輪町)が今年、厚生労働省が指定する「がんゲノム医療拠点病院」として指定された。
「がんゲノム医療」とは、がん細胞に起きている遺伝子の変化を調べることでがんの特徴を明らかにし、それに基づいて患者一人ひとりに合った治療法や健康管理の方法を見つける医療のこと。同指定を受けることで、がん遺伝子パネル検査のエキスパートパネル(専門家会議)を自施設で開催することができ、遺伝子検査から結果の提供までの流れを独自に完結させることが可能となる。全国では32施設が同指定を受けており、県では同病院が初の指定となった。
同病院ではこれまで県と連携し、2018年度~22年度に「滋賀県がんゲノム医療体制整備事業(地域医療介護総合確保基金事業)」に取り組み、19年度には「滋賀医科大学先端がん研究センター」を設置するなど、「がんゲノム医療」の体制整備と地域への普及を推進してきた。
一方、以前は「がんゲノム医療連携病院」として京都大学病院と協力、滋賀医科大学医学部附属病院で確認したがん遺伝子パネルの検査結果を京都大学病院の専門家会議にかけなければならず、県民への「がんゲノム医療」の提供に時間差が生じることが課題となっていた。
今年度、「拠点病院」として同指定を受けたことで、遺伝子検査から分析までの過程を滋賀医科大学のみで完結させることが可能となり、県民に向けてより迅速ながんゲノム医療の提供が可能になった。
このほど、同病院の田中俊宏病院長、滋賀医科大学医学部臨床腫瘍学講座、先端がんセンターの醍醐弥太郎教授、同センターの寺本晃治医局長が県庁で記者会見を開き、指定を受けた思いと今後への期待を語った。
会見で醍醐教授は「県と一体となって『がんゲノム医療』をより県民に身近に感じてもらえるように取り組んできたことが、こうして指定を受けて花開いたことがうれしい」とし、「ここからがスタート。県内の『がんゲノム医療』のさらなる普及を目指してがんばっていきたい」と意気込んだ。
定例記者会見で同病院の指定について触れた三日月大造知事は「『がんゲノム医療』は今後、大変重要となってくる。滋賀医科大学医学部附属病院の医療推進に期待したい」と語った。






