市民団体らが署名活動
【守山】 県が県立総合病院(守山市守山5)との統合を進めている県立小児保健医療センター(同市守山6)に関し、このほど市民団体や同センターを利用している患者家族らが「県立小児センターの病床が大幅に減らされる可能性がある」として三日月大造知事に対してベッド削減中止を求める署名活動を始めた。
同センターは難治・慢性疾患の子どもを対象とした専門的な医療・保健・療育・福祉サービスを提供している県内唯一の小児専門病院。県外からも診療などの利用者がいるが、近年は施設の老朽化や狭あい化の改善が課題となっている。
県では隣接する県立総合病院との統合を計画。2018年に基本計画を策定し、25年1月の統合を目指して進めている。統合により同センターは総合病院の一部門となり、建物は敷地内に新棟として移転新設される。
同計画では当初、同センターが有する病床100床は統合後も維持するとされていたが、20年に策定された基本設計方針では「総合病院で一体的に医療提供する」とし、小児医療の病床数を68床にすると定められた。さらに、コロナ禍での受信控えなどで同センターの経営が悪化。県では病床数を含んだ統合後の具体的な小児医療体制について改めて検討した計画素案を作成することを決めた。
県病院事業庁によると、「統合により小児医療の病床を減らすのではなく、現状、成人してからもセンターで治療などを受けている人もおり、それらを総合病院で一体的に診療することで、子どもから大人まで、より切れ目のない医療サービスを提供できるようにする」とし、県議会11月定例会に同素案を提出する方針としている。
しかし、「さらに病床数が削減されるのでは」といった一部報道もあり、市民団体「県立病院の未来を考える会」と患者家族らは「患者・家族・県民に速やかで丁寧な説明なしに安易な病床縮小は認められない」とし、署名活動を始めた。
このほど県庁で同会の代表者らが記者会見を開き、署名への参加を呼びかけた。会見で同センターに長年通院している30歳代女性の母親は「急な体調変化などの際に満床で入院できないことが起こったりするのではないか。ずっと同じ環境で診てもらえていた安心もなくなってしまう」と不安を語った。
同会ではまず8月中を目途に広く署名を集め、三日月知事に提出する。同会への問い合わせは県労連内の事務局(TEL077―521―2536)へ。






