びわ湖芸術文化財団が国内有数の楽団と協定
【全県】 開館35周年を迎えた県立文化産業交流会館(米原市下多良2)を管理する公益財団法人びわ湖芸術文化財団(大津市打出浜)は、世界的指揮者として活躍している佐渡裕氏が首席指揮者を務める日本を代表する吹奏楽団「シエナ・ウインド・オーケスラ」を運営する一般社団法人ジャパン・シンフォニック・ウインズ(東京都新宿区)とこのほど連携・協力協定を締結した。吹奏楽を通じた今後の湖北地域の活性化に期待が高まっている。
同会館ではコロナ禍の2020年に初めて同吹奏楽団のコンサートを開催した。その際、チケットは公演1か月前に完売、来場者らから「久しぶりの生演奏。涙が出た」といった感想が寄せられたなど、大好評を博したのをきっかけに、同吹奏楽団との関係を深めてきた。
今回、35周年を迎えて更なる事業推進を図る同会館と東京都を拠点に各地で音楽を介した地域貢献事業を展開している同吹奏楽団の思いが重なり、協定締結へつながった。同財団が吹奏楽団と同様の協定を締結するのは初、また、ジャパン・シンフォニック・ウインズ側も関西の団体と同様の協定を締結するのは初となる。
今回の協定により、今後5年間は、県内の中学・高校や県吹奏楽連盟と連携しながら、▽同吹奏楽団メンバーが楽器の正しい取り扱い方や演奏方法など技術的な指導を中高生らに行う講習会(クリニック)やアンサンブル演奏会の実施▽同吹奏楽団が県内学校などへ出向いて演奏や交流を行うアウトリーチ事業などが企画されていく他、25年と28年には同会館での同吹奏楽団コンサートが予定されている。
協定締結式は県庁で行われた。協定書に署名した同財団の村田和彦理事長は「この協定を元に、音楽文化のすそ野を広げ、心豊かな暮らしを実現していくとともに、湖北地域の活性化につながれば」と期待を語り、ジャパン・シンフォニック・ウインズの東佳樹代表理事は「滋賀県の地域おこしや青少年の育成に貢献していきたい」と述べた。
同協定に関し、コメントを寄せた指揮者の佐渡氏は「シエナがこの街の楽団として地域社会の皆さんに心のビタミンを届けられるように、そして豊かな街づくりの一翼を担ってくれることを願っています」と述べており、県吹奏楽連盟の小幡理理事長は「今回の協定により、県の音楽文化、とりわけ吹奏楽のレベルが向上するものと大いに期待しています」とコメントしている。
同協定に関し、同会館では今月10日午後4時から「ブラスの祭典★2023 佐渡裕指揮 シエナ・ウインド・オーケストラ演奏会」を催す。今回はレスピーギ作曲のローマ三部作などが演奏される他、来場者もJ・P・スーザ作曲の「星条旗よ永遠なれ」を佐渡氏の指揮で同吹奏楽団と一緒にステージで演奏できる試みも行われる。チケットは1階席5000円(24歳以下2000円)、2階席2000円(同1000円)で、同会館などで販売中。席数にはまだ若干の余裕がある。また、合奏に参加を希望する人は同会館ホームページ(https://www.s-bunsan.jp/)を参照すること。問い合わせは同会館(TEL077―52―5111)へ。








