今年度全国体力・運動能力・運動習慣等調査結果
【全県】 全国的な子どもの体力の状況を把握・分析し、体力の向上に係る施策の成果と課題を検証、改善を図ることなどを目的に文部科学省スポーツ庁が毎年実施している「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」について、このほど県教育委員会は滋賀県内の今年度調査結果を取りまとめ発表した。県教委では、今年度県の体力合計点の状況は、「新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行に伴い、コロナ禍以前の活動状況に戻りつつある中で、少しずつ児童生徒の体力も向上の兆しが見られるようになった」とみている。
同調査は、公立小学5年、中学2年、特別支援学校小学部第5学年、同中学部第2学年の男女を対象に今年4月から7月にかけて実施された。県内からは公立小学校223校、公立中学校103校が調査に参加。各児童生徒らは握力・上体起こし・長座体前屈・反復横跳び・持久走か20メートルシャトルラン・50メートル走、立ち幅とび・ソフトボール投げかハンドボール投げの8種目と運動習慣などに関するアンケート調査に臨んだ。
同調査結果によると、県内の体力合計点の状況は昨年度に比べて、中学校女子を除き、すべてで上昇。また、中学校男子は今年度も全国平均を上回った。一方で、小学校男女、中学校女子については、全国平均を下回っているものの、昨年度より全国平均に近づいた(表参照)。
種目別の昨年度の結果と比較した状況は、小学校男子はすべての種目で上昇、小学校女子は長座体前屈、反復横跳び、20メートルシャトルラン、立ち幅跳びが上昇した。中学校男子は持久走、20メートルシャトルランを除いたすべてで上昇。中学校女子は長座体前屈、500メートル走が上昇した。
また、1週間の総運動時間は小・中学校ともに昨年度より減少。調査記録が残っている2014年度以降の最低値となった。一方、学習時間以外にテレビやパソコン、スマートフォンなどを見る「スクリーンタイム」が1日4時間以上の割合は、すべてで昨年度より増加、2019年度以降で最高値となった。
さらに、「体育が好き」と答えた児童生徒の割合は、昨年度と比べて小学校男子以外で減少。「運動が好き」と答えた児童生徒の割合は、小学校男子で増加、中学校男子で横ばい、女子は小・中学校ともに減少した。
県教委では、今年度県内児童生徒の総運動時間が減少したことについて、「スクリーンタイム」が増加したことや調査時期が春から夏にかけてで、特に今年は高温となった日が多かったことなども「一因としてあるのではないか」と推察しつつ、「気候や体調の変化に対策を講じながら、テレビやスマホに負けないくらい体育やスポーツが楽しいことを子どもたちに伝えることが大事」とし、今後の取り組みとして「楽しい・わかった」を感じられる授業改善や幼少期からの運動の習慣化を保護者や教員にも啓発し、体力向上の土台づくりと積極的な運動意欲を育むとしている。







