【全県】 昨年11月、和歌山県で開かれた自民党青年局近畿ブロック会議の懇親会の過激な演出に波紋が広がる中、本紙は県内から出席した全6議員から当時の状況を取材した。それによると、いずれの議員も不適切な行為はしておらず、県連支出の参加費については返還を検討していることが、15日までにわかった。(羽原仁志、高山周治)
県から出席していたのは、野洲市選出県議の井狩辰也氏、大津市議の笠谷洋佑氏と井元潔氏、東近江市議の森鉄兵氏、近江八幡市議の道下直樹氏、甲賀市議の中島裕介氏で、事前に懇親会の内容は知らされていなかった。
本紙の質問は、(1)ダンサーに口移しでチップを渡したり、ボディタッチを伴う行動をとったりしたか、(2)主催の和歌山県連が釈明するように多様性を学ぶというテーマにふさわしい内容だったか、(3)県連から支出された参加費の返金は考えているか――の3点(表参照)。
質問に全ての議員が、(1)していない、(2)多様性にふさわしくない、(3)不適切なショーに充てられていたとしたら、自己負担に切り替えると回答した。
この会合は、党近畿ブロックの各青年局が持ち回りで定期開催しているもので、出席した6議員は自民県連青年局に所属し、参加費は県連が和歌山県連に支払った。
会合では活動報告などの会議と美術館視察の後、懇親会があった。
オープニングで複数のダンサーがステージショーを披露した後、飲酒を伴う懇親会の終盤になって再び同じダンサーが現れ、物議をかもす状況がいくつかの席で起こった。
井狩県議は「『和歌山県にゆかりがあり、世界でもステージをしている人』という案内がされ、ショーが行われた」と振り返る。
当時の会場の様子について、井元大津市議は「青年局でこれから頑張っていこうとする会合にはふさわしくない」といい、中島甲賀市議は、「何をしているのか、と和歌山県連に怒りの思い」と憤りを吐き出した。
今年の会合の持ち回りは滋賀県の自民党だ。井狩県議は「厳粛に執り行うようにする」と困惑した面持ちで語った。
井狩氏(野洲市選出県議)
(1)チップの口移しやボディタッチ
していない。他県がどういうことをしているのか知らないので、そういう物なのかと思いつつちょっと違和感があった。
(2)多様性のテーマにふさわしかったか
多様性は感じない。こじつけなのかなと思った。
(3)自民県連支出の会費
不適切なことに県連の資金を使うことは問題だ。ダンスショー充当分があれば自己負担とし、県連に返金する。
笠谷氏(大津市議)
(1)チップの口移しやボディタッチ
していない。ダンサーが自分たちのテーブル近くまで来たが、チップを渡しに行こうなどの雰囲気ではなかった。
(2)多様性のテーマにふさわしかったか
多様性というのはふさわしくないと思った。
(3)自民県連支出の会費
不適切なものに充てられた可能性があるなら自己負担にするべきではないかという話は行った役員で話している。
井元氏(大津市議)
(1)チップの口移しやボディタッチ
していない。党の青年局で頑張っていこうという真面目な会合だったので、ショーが始まった時は迷惑だと感じた。
(2)多様性のテーマにふさわしかったか
ふさわしくないと思った。外国のステージに出場する優秀なダンサーと紹介があったが、会合の趣旨にはふさわしくないショーだった。
(3)自民県連支出の会費
県連の支払った会費が懇親会のショーにも使われているなら、参加した議員の個人負担にするよう調整している。
森氏(東近江市議)
(1)チップの口移しやボディタッチ
一切行っていない。
(2)多様性のテーマにふさわしかったか
多様性のテーマにふさわしいものとは感じなかった。
(3)自民県連支出の会費
参加費が不適切に使用されたことが確認されれば、返金する。
道下氏(近江八幡市議)
(1)チップの口移しやボディタッチ
していない。
(2)多様性のテーマにふさわしかったか
多様性は老若男女すべてにとっての過ごしやすさをいうのであり、意味をはき違えている。
(3)自民県連支出の会費
不適切な懇親会であったので返金すべきと考えている。
中島氏(甲賀市議)
(1)チップの口移しやボディタッチ
してない。ドン引きしていた。滋賀県出席者は同じテーブルで全員していない。
(2)多様性のテーマにふさわしかったか
それは全くない。懇親会で多様性は感じられなかった。
(3)自民県連支出の会費
県連から支出された費用は返金する。






