大野氏、周防氏訂正で全員記載
【全県】 自民党の派閥が政治資金パーティー収入の一部を所属議員にキックバック(還流)し、それを政治資金収支報告書に不記載とした裏金問題。そこで本紙では、自民党県連が2021年3月、政経パーティー収入から県議にキックバックした実態に迫ってみた。(石川政実)
安倍派では、所属議員の役職や当選回数に応じてパーティー券の販売ノルマを設定し、ノルマを超えて集めた分の収入を議員側にキックバックして、それを不記載にしていた。
これに対して自民党県連が主催する政経パーティーは、中央政界と異なり、ノルマに関係なくパーティー券を販売すれば1枚当たり〇〇円(パーティーにより変化)がキックバックされる仕組だ。
ノルマを超えた分をキックバックすると、どうしてもパーティー券の販売枚数を巡って不透明なことが起こりがちになるため、パーティー券1枚につき一定額をキックバックすることに変更したのだ。
県連は20年11月に政経パーティーを開催したが、国会議員、元国会議員などを除いた、県議に対するキックバック額(2万円のパーティー券1枚につき1万円)は表(本紙3面)の通り、18県議が希望する政治団体(寄付金名目)、あるいは県連支部(交付金名目)の口座に21年3月4日、合計1154万円が振り込まれた。
ちなみに一覧表のなかの細江氏と富田氏はすでに県議を引退し、竹村氏は栗東市長に転身、岩佐氏は今年1月に死去した。なお目片氏は、20年のパーティー券の販売はゼロだった。
一方、一部既報の通り、21年の「大野和三郎を育てる会」(政治団体)の収支報告書は、キックバック分(205万円)が不記載になっていたため、昨年12月12日、記載訂正されている(写真も参照)。
同育てる会は、21年だけでなく、19年、20年、23年分も同日、記載訂正している。19年は大野氏からの寄付150万円、20年は収入で前年からの繰越額150万円の増額、22年は大野氏からの寄付150万円をそれぞれ記載し訂正したものだ。
一方、すおう(周防)清二後援会も今月2日の県選管ホームページで、キックバック分17万円を記載訂正した。
周防県議は「後援会の専用口座にキックバック分を入れて管理していたため、収支報告書に入れることを怠った」と語った。
県連の政経パーティーのキックバック分を大野、周防両氏が訂正したことで、21年の各県議の後援会等の収支報告書は、すべて記載済みになった。








