映画「水俣曼荼羅」連続上映と特別イベント開催
【全県】 熊本県水俣地域を見つめ、20年間かけて完成した映画「水俣曼荼羅」の県内初上映と滋賀県とのつながりを学べる特別イベントの企画「みっけ!水俣∞びわ湖―ふれる、みつける、うごきだす―」が6月1日~9月1日にかけ、県内全域で実施される。
このほど同企画を主催する実行委員会発起人らが県庁で記者会見を開き、広く参加を呼びかけた。
水俣地域は四大公害病の一つ水俣病が起こった場所として知られる。2004年、最高裁が国と熊本県に対する不作為の不法行為の責任と国と企業の連帯による賠償責任を認める判決を出した「水俣病関西訴訟」の場面から同映画は始まる。終わりの見えない裁判闘争と年々、亡くなっていく患者たち。重く、近寄りがたいとも感じられる一方、映画内では喜び、笑いにあふれた水俣の日常も描かれる。ドキュメンタリー映画の鬼才・原一男監督が6時間12分(3部構成)かけて水俣の今を浮かび上がらせる。
21年に同映画が公開されて以後、県内での上映を考えていた高島市の大藤寛子さん(まかぬたねプロジェクト代表)、近江八幡市の村上悟さん(特定非営利活動法人碧いびわ湖代表理事)、米原市の藤田知丈さん(暮らシフト代表)と同映画をプロデュースした長岡野亜さんが集い、昨秋、同実行委を発足した。
同企画の内容は次の通り。
(1)映画連続上映会・トーク・交流会=上映会料金は前売り3600円、当日3900円、学生・障害者割引500円引き。いずれも長時間上映のため、途中に休憩をはさむ。▽7月15日午前10時~宮前舎(長浜市)▽7月27日午後3時~奥伊吹・MAGATANIA(米原市)▽8月3日午前9時45分~朽木公民館(高島市)▽8月4日午前10時~旧大津公会堂(大津市)▽8月11日午前10時~だれんち(東近江市)▽8月24日午前10時~あかね文化ホール(同市)。8月3日と同4日は原監督、同24日はNPO法人水俣病協働センター理事の伊東紀美代氏を招いたトークイベントもある。
(2)写真展「琵琶湖と水俣湾 祈りの光景」=湖北を拠点に活動する辻田新也氏と水俣の日常を撮り続ける森田具海氏の若手写真家2人の作品展。入場無料。7月1日~14日午前9時30~午後4時30分(初日は午後1時~、最終日は午後2時30分まで)湖北観光情報センター(長浜市)。7日午後2時からは写真家によるギャラリートークイベントも行う。
(3)パネル展「水俣病と琵琶湖」=一般財団法人水俣病センター相思社による解説パネルを中心に水俣病事件、琵琶湖についての現状を展示する。各会場入場無料。▽6月1日~26日ルッチプラザ(米原市・月曜日休)▽7月1日~14日今津東コミュニティセンター(高島市)▽8月4日旧大津公会堂(大津市)▽8月8日~中旬(予定)あいとうエコプラザ菜の花館(東近江市)▽8月下旬(東近江市予定)。
(4)水俣グルメキャンペーン=期間中、水俣周辺地域の特産品を使った料理やスイーツ、ドリンクなどを県内の店舗が販売する。
(5)#みっけ水俣びわ湖 キャンペーン=期間中、SNSで表題のハッシュタグを付けた情報発信を募集する。
また6月2日午前10時30分からはあまが池プラザ(守山市)でオープニングミニフォーラム(参加無料)、8月25日午後1時から野間清六邸(近江八幡市)で伊東氏を招いたおはなし会&交流会「わたしと水俣」(参加費500円、定員30人先着申し込み順)も行われる。
記者会見で同実行委は「水俣と琵琶湖はよく似ている。水俣から琵琶湖に思いをはせ、出会いや再発見が生まれるきっかけになれば」と期待を語った。同企画に関する問い合わせは事務局の碧いびわ湖(0748―46―4551)へ。







