万葉から受け継ぐ恋の歌が響く島に
【近江八幡】 琵琶湖の沖島(近江八幡市沖島町)にちなんで詠われた和歌の情景を題材に、大津市在住の日本画家・鈴木靖将さんが作詞し、同市在住のシンガーソングライター・関島秀樹さんが作曲、歌唱した楽曲「沖島の月見草」のCDが6月に発売された。今月31日、CD発売を記念し、島内で「琵琶湖沖島 月見草コンサート」が開催される。このほど鈴木さんと関島さんらが県庁で記者会見を開き、コンサートをPRした。
約1300年前、歌人の柿本人麻呂は沖島にちなみ「淡海の海 沖つ島山奥まけて わが思う妹が言の繁く」という和歌を詠んだ。万葉集に収録されているこの和歌は「琵琶湖の沖島のように末永く思っている恋人の噂が絶えないのが気がかりだ」といった意味の恋の歌で、2019年、県内の万葉愛好家と沖島の住民有志らの手で島内のコミュニティーセンター前に同和歌の歌碑が建立された。
今回、歌碑建立に携わった人たちが関連事業として進めてきたこの恋の歌を広くイメージし、伝える新しい恋の歌のCDが完成したのを記念し、お披露目の意味も込めたコンサートを島内で催す。
会見で鈴木さんは、「沖島が見える湖岸の浜辺に大きな月見草が咲いていた思い出を描いた作品『沖島の夜』と沖島に伝わる万葉和歌からイメージを広げて作詞した」と語り、「沖島が出会いと恋の島になり、島に賑わいを取り戻す一助になれば」と述べた。また、関島さんは「作曲には3年程かけ、上品な日本語を伝えられるように歌を収録した。これからも歌い継がれていく歌になればうれしい」と期待を語った。
同CDには表題曲「沖島の月見草」の他3曲を収録。表紙には鈴木さんの「沖島の夜」が用いられている。1枚1500円。
31日のコンサートは午前11時~沖島漁業会館2階(定員50人程度)、午後2時30分~沖島小学校体育館(定員150人程度)。料金は各回大人2500円、子ども1500円(未就学児は無料)、各要予約。来場者にはCDをプレゼント。天候不良時は中止。コンサートやCD購入に関する問い合わせは関島さんの「風の丘音楽工房」(TEL080―6185―5152)へ。







