文化財、愛知川など23項目
【東近江】 東近江市は、県に対して新年度予算編成に向けて23項目にわたる政策提案を行った。これは、県市連携による効果的な事業推進を図るため、同市の課題に配慮した予算編成を要望するもの。重点項目については小椋正清市長が先月19日、県庁を訪れ、知事と副知事に直接提案を行った。なお、最重点項目は次の通り。
■最重点項目■
【文化財のさらなる価値付けについて】
文化財のさらなる価値付けに向けて、滋賀県においてはこれまで以上に文化庁との連携を深め、市町が行う文化財調査に対し指導や助言など積極的に協力されたい。
(1)東近江市内には百済寺や石塔寺など聖徳太子や渡来文化を伝える寺社のほか、 万葉集ゆかりの蒲生野、木地師の根源地小椋谷をはじめとする多様で豊かな歴史資源・文化財が所在している。日本文化の魅力に世界的な注目が集まる中、これら歴史資産・文化財のさらなる調査と積極的な活用・情報発信に取り組まれたい。
(2)東近江市では、今年度から4カ年計画で 永源寺境内の建造物調査を実施する予定である。しかしながら、市単独での対応には 限界があるため、これらの調査に対し、県は助言・指導など積極的な協力をお願いしたい。
【一級河川愛知川の清流を取り戻す流域政策について】
近年、愛知川流域全域で河川水の長期的な濁りなど健全な河川機能を阻害する様々な問題が発生している。愛知川の広域的機能を再生し、本来の清流を取り戻す取組は、集水域の山間部から琵琶湖までの諸問題の解決につながることから、森里川湖とつながった自然資源を市域に含む当市において、部局を越えた流域政策を積極的に 実施されたい。
(1)森林整備=永源寺ダム集水域(愛知川源流)において、リモートセンシングデータ等を活用して森林の状況把握を進めるとともに、効果的な治山事業等森林保全計画を策定されたい。あわせて水源涵養機能と生物多様性の高い森林の創出につながる効果的な森林整備を一層推進するとともに、林地の表土流出と山腹の崩壊を未然に防止する治山事業費枠の拡充を図られたい。
(2)永源寺ダム管理=愛知川の生態系に影響を及ぼす永源寺ダムについて、濁水の早期改善と下流流 域の健全な自然環境を維持する水量及び水質の確保に向けた取水用多段ゲートの操作方法などについて調査研究願いたい。
【産業用開発事業に係る県有地の有効活用について】
企業の国内での設備投資意欲が高まっている一方で、県内では産業用地が不足している状況であり、今般、県では産業立地を強化するため、市町と連携して大規模な産業用地開発の提案募集を行うこととされた。県におかれては、この機会を活用し、かねてから有効活用を模索してきた元リゲインハウス整備事業用地(東近江市鈴町、蒲生大森町地先)を有効活用し、新たな工業団地の造成による企業誘致や新産業の創出などの産業振興政策に積極的に取り組まれたい。






