琵琶湖の水中遺跡保存活用基本構想検討会議
【県】 琵琶湖に眠る水中遺跡に光を当て、県の特色ある埋蔵文化財としての価値と魅力を広く発信するとともに、より一層の保存と活用を図ることを目的にした「琵琶湖の水中遺跡保存活用基本構想」の策定に向けた動きが本格的に始まった。
県によると、瀬田川上流部を含む琵琶湖の湖底や湖岸では78か所の水中遺跡が確認されている。これは沖縄県に次いで全国2番目の数で、淡水湖沼中の遺跡としては国内随一、世界的にも珍しい事例とされる。
水中遺跡の謎とロマンを解き明かす!
滋賀ならではの水中遺跡の魅力発信!
旧石器時代の石器が出土した蛍谷貝塚(大津市)から坂本城跡(同市)のような近世の城郭跡や集落跡まで、幅広い年代にわたり、多種多様な種類の遺跡があることも琵琶湖の水中遺跡の特徴の一つだが、それぞれの成因や詳細はいまだ解明されていない点も多い。
県では、日本の水中遺跡調査発祥地の一つにも挙げられる葛籠尾崎湖底遺跡(長浜市)が1924年に発見されてからちょうど100年に当たるのを機に、改めて琵琶湖の水中遺跡を調査し、保存と活用につなぐ事業を今年度からスタートさせ、まず、事業の方針と計画を盛り込む基本構想の策定に着手した。
このほど、同構想策定に向けて有識者から広く意見を聞く「琵琶湖の水中遺跡保存活用基本構想検討会議」の1回目が県庁で開かれ、「水中遺跡の謎とロマンを解き明かす!」調査と保存と「滋賀ならではの水中遺跡の魅力発信!」のための活用推進の2点を事業の柱とすることなどが確認された。
会議の冒頭、あいさつした三日月大造知事は「滋賀で暮らしていて、滋賀の未来を考えるときに大事にしたいのは歴史だ」と述べ「琵琶湖の湖底・湖岸にある多くの遺跡・文化財の一つ一つをもう一回大切に調べ、まとめ、ひも解き、それらをつないで未来に資する取り組みにしていきたい」と語った。
会議には、國學院大學研究会開発推進機構の池田榮史教授、東海大学人文学部の木村淳准教授、大阪府立弥生文化博物館の禰宜田佳男館長が有識者として参加、また、オブザーバーとして文化庁調査官も加わり、2025年度末の構想策定に向けて今後全6回の議論を重ねていく。







