65歳以上の新型コロナワクチン定期接種
【東近江】 新型コロナウイルス感染症のワクチン接種は、今年度から年1回の定期接種となった。東近江市でも65歳以上の高齢者等を対象にした公費助成が10月から始まった。そこで、ワクチン接種の意義や選び方について、東近江医師会会長の小杉厚医師に聞いた。(高山周治)
mRNAワクチンや組換えタンパクワクチン
「不安ならばかかりつけ医に相談を」
―現在の新型コロナ感染症は本当にかぜと同程度なのか。インフルエンザと比べて重症化しやすいのか。
小杉 弱毒化したものの感染力は強く、高齢者にとってはインフルエンザよりも致死率は高い。
―65歳以上が定期接種の対象になっているが、とくにどのような人が勧められているのか。
小杉 65歳以上は重症化率が高いので一定の補助が出されている。とくに75歳以上の後期高齢者には勧めたい。ほかに65歳以上で免疫の弱い人、例えば肺疾患、肥満体質、糖尿病、関節リウマチで免疫抑制剤の治療、がんで抗がん剤治療をしている人は打ったほうがよい。
―ワクチンはどのような種類があり、どう違うのか。
小杉 m(メッセンジャー)RNAワクチンでは、従来のファイザー、モデルナ、第一三共のほか、ファルマ(レプリコンワクチン)、組み替えタンパクワクチンの武田薬品(ノババックス製)のワクチンがある。
このうちレプリコンは、mRNAが体内で複製され、そのタンパクの量が増えるように設計されている。
コロナのスパイクたんぱくだけを増やして免疫をつけようとするもので、レプリコンを打つとウイルスが体内に増えて危ないという危惧があるようだが、ウイルスそのものが体内で増えることはない。ただ、このワクチンを承認しているのは世界で日本だけなので、なぜこれを承認して日本で使おうとするのかは厚労省のHPをみてもはっきりしない。
一方で、武田薬品の組換えタンパクのタイプは長期の使用実績がある技術で、安全性は高い。
不安であれば、かかりつけ医にどのワクチンを使えば良いのかたずねてワクチンを選んでほしい。
―コロナに今まで感染した人でもワクチンを打ったほうがいいのか。
小杉 ワクチンは変異株に対応するようになっている。新型コロナは変異するのが特徴であり、感染から3カ月以上経過しているのであれば、接種したほうがよい。







