自民上野を猛追の立憲平尾、維新徳永
【東近江など】 「政治とカネ」で大荒れの27日投開票の衆院選。滋賀2区(彦根、長浜、近江八幡、東近江、米原など)では、自民前職の上野賢一郎氏(59)を、立憲新人の平尾道雄氏(73)、維新前職の徳永久志氏(61)が猛追する激しい選挙戦となっている。以下届け出順。(高山周治)
自民前職の上野氏の陣営は、序盤戦で「予想以上に厳しい数字(選挙情勢)が出ている」と動揺が走り、引き締めを図った。背景にあるのは、一部議員の政治資金不記載問題に端を発する逆風だ。
19日に来県した小泉進次郎・党選対委員長は、「野党は上野さんへの批判に使っている。上野さんは関係ない。政治とカネの問題の批判を負うべきは執行部」と強調した。
また、新2区に組み込まれた東近江4市町の支持拡大も課題。6期をめざす上野氏だが「チャレンジャーのつもり」と、個人演説会や駅立ちのほか、企業集会や経済・農業団体への支持訴えに懸命だ。
実績は、国8彦根バイパス整備決定や近江八幡野洲間調査開始、河川改修の進展、伊吹山災害の復旧予算確保など。公約は物価高に負けない賃上げ実現、農業所得向上、治水対策、国8バイパス・名神名阪連絡道の整備など。
旧4区が地盤の維新前職の徳永氏は、県内全域で知名度のある参院議員、嘉田由紀子氏の支援を受けながら、長浜市の湖北地域や彦根市などの湖東地域の浸透に力を注いできた。
また、演説集会はあえて開かず、無党派層の取り込みをめざし、街宣車を回したり、幹線道路の交差点での辻立ちやスポット演説を中心にこなす。
20日夜に彦根市内であった街頭演説には、日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)が応援弁士で駆け付け、「身を切る改革」を訴えて、選挙戦への弾みをつけた。終盤戦は、旧4区で地元の近江八幡、東近江、日野、竜王の4市町を重点的に固めたいとする。
公約では、「政策を進めるには政治の信頼性を」と、裏金問題の真相解明、大学までの教育無償化、雇用の正規化や労働条件の向上、北陸新幹線を米原ルートに改め湖北活性化の起爆剤に―など訴える。
米原市長(4期16年)から転身し、「裏金問題」を厳しく批判する立憲新人の平尾氏は、立憲と同党の最大支援団体である労組の中央組織「連合滋賀」の県内唯一の候補として「一歩も引くことできない」と総力戦で臨み、市民団体の後押しも受けながら勢いづく。
知名度アップに向けては、旧2区の元衆院議員、田島一成氏が全面支援。選挙折り返しの20日夕方には、彦根市内の街頭演説で候補者の平尾氏、合同選対を組む連合滋賀の白木宏司会長、田島氏がそろい、支持の結集を訴えた。この中で田島氏は「二人三脚で戦い抜きたい」と力を込めた。
公約では、企業団体献金の禁止、政治活動費の上限設定、裏金脱税問題の特別委員会を設置し真相究明と犯罪立証をする、災害対応を自治体任せでなく国の防災省庁、防災救援隊を設置する、高校・大学の入学金・授業料無償化―などを掲げる。










