【県】 県は18日、今月から始まっている今期のアユ漁獲量について12月解禁が始まった2009年以降で最も少なく、低調に推移していると発表した。
県水産課によると、12月のアユ漁はヒウオ(稚魚)を狙って琵琶湖岸沿岸のエリで漁獲され、県内の養殖場で育てられ、食用または河川放流用の種苗として利用される。
今月の活アユ注文量は13・3トンとなっているのに対し、今月2日から解禁となったアユ漁の17日までの漁獲量は3938・5キログラムと3分の1以下となっている。
近年の同時期と比較しても最も遅いペースでアユの漁獲量が推移(グラフ参照)している点について、県では▽今年は秋に産卵場である河川の水温が産卵適水温まで下がらなかったため、全体の産卵数が32・6億粒と平年の45・7%にとどまり、特に、12月の漁獲に貢献する9月中旬以前の産卵数は7・6億粒と平年の3割となったこと▽今年は雨量が少なく、陸地から琵琶湖に流れる栄養素が少なかったことで湖中でヒウオの餌となるプランクトンの生息密度が低くなり、例年よりヒウオの成長が遅れていること▽漁解禁後の16日間中12日間が強風となり、やむを得ず休漁したエリがあったこと――などの要因があると考察している。
一方、アユの漁獲量低減は昨年度からも問題視されており、県では今年度県議会6月定例会で補正予算を通し、産卵用人工河川への放流量を例年より8トン増やして実施したところ、非常に順調に運用できているといい、県は「今後の琵琶湖の環境次第の面はあるが、順調に越冬できれば、春以降の漁獲は昨シーズンを上回ることが期待できる」とみている。
また、昨年度に続いてアユの漁獲量が低ペースでスタートしたことに関し、「今のところ来年度当初予算案に対策を盛り込むことは想定していないが、今期全体の推移や琵琶湖状況などをしっかりと考慮し、必要であれば来年度も補正予算などで対応していく」としている。







