戦争のない平和な世界を
【近江八幡】近江八幡市江頭町の光照寺住職・木田昌志氏(77)がこのほど、「真宗木辺派滋賀教区に遺る戦争の記録」をサンライズ出版から自費出版した。
木田氏は、元中学校の教員で2008年には、龍谷大学大学院文学研究科に進み、真宗学修士課程を修了。現在、滋賀宗教者平和協議会事務局長を務める。
本は昨年9月、真宗木辺派滋賀教区の50寺院に戦時中(1937~1945年)の各寺院における戦争の記録や戦時を語る資料や門徒の戦死者数、供出された仏具等のアンケート調査を行い、回答があった37寺院(門徒数883戸)の結果と関係者からの寄稿をまとめたもので、門徒の戦死者は、終戦年の1945年に最も多い(全体の45%)ことや20~30歳代が約40%を占め、若い世代の人々が終戦に近い時期に犠牲になっていることが記載されている。
また、平和を祈る宗教人でありながら、時代の流れや当時の国策には反対の声が上げられなかった住職の思いや寺院に遺されている戦争の遺品なども掲載している。
木田さんは「長年、平和活動に携わる中で、戦争体験者が少なくなり、戦争の風化が進んでいくことを危惧し、調査を通じて痛ましい戦争の歴史を後世に伝えていかなくてはという思いで出版しました。戦いではなく、対話で平和の準備をすることが大切だと思います」と話している。
本は、B5判、全43ページ。300部作成。近江八幡図書館に配布している。







