狂言×講談×近江鉄道のコラボが実現
【東近江・甲賀・日野】 公益財団法人びわ湖芸術文化財団と同法人東近江市地域振興事業団、甲賀市教育委員会、同法人日野町文化振興事業団は滋賀県・近江を題材とした新作狂言を制作する「おうみ狂言図鑑」の今年度作品を2025年1月26日に東近江市てんびんの里文化学習センター(東近江市五個荘竜田町)、2月16日に甲賀市あいこうか市民ホール(甲賀市水口町水口)、3月22日に日野町町民会館わたむきホール虹(日野町松尾)で各日午後2時から順次上演する。今回のテーマは「近江鉄道」。脚本家に甲賀市出身の講談師・旭堂南湖さんを迎え、近江鉄道も制作に協力。伝統芸能の狂言と講談、公共交通機関の近江鉄道による異色のコラボレーション作品に期待が高まっている。
「おうみ狂言図鑑」とは、2011年から狂言大蔵流の名門・茂山千五郎家の協力を得て県にゆかりのあるもの題材とした新作狂言を制作、狂言の笑いと近江の魅力を発信していくことを目標に、毎年開催されている。これまで「鮒ずし」や「安土城」、「近江商人」などをテーマに13作品が誕生してきた。
今年度作品のタイトルは「近江鉄道珍道中」。東京で暮らすとある大企業の会長と秘書が京セラドーム(大阪府)で上演される狂言の舞台を鑑賞するため新幹線に飛び乗るが、なぜか滋賀県で途中下車。秘書は「近江鉄道に乗れば京セラ(ドーム)前に着く」と言うが――というあらすじ。実際に近江鉄道であったエピソードをもとにした脚本を南湖さんが書き下ろし、茂山童司(千之丞)さんが演出、茂山千五郎さん、茂山茂さんが演じる。
このほど、今作を手がけた南湖さん、童司さんらが県庁で記者会見を開き、広く来場を呼びかけた。
南湖さんは「講談ならではの節回しが狂言でどのように表現されるのか楽しみにしている」と述べ、千之丞さんは「『おうみ狂言図鑑』では、毎回、何か新しいものを取り入れていこうと考えている。今回は、狂言と講談、伝統芸能と現代の交通など一粒で2度おいしいコラボレーションを楽しんでほしい」と新作をPRした。
各ホールでは共通演目として新作「近江鉄道珍道中」が披露される他、ホールごとに異なる古典2作品も上演される。各ホール上演古典作品は次の通り。
▽東近江市てんびんの里文化学習センター「膏薬練」と「腰祈」。▽甲賀市あいこうか市民ホール「柿山伏」と「附子」。▽日野町町民会館わたむきホール虹「佐渡狐」と「千鳥」。
各会場の入場料は一般2500円、24歳以下1000円(当日券は各500円増し)、5歳以下の入場不可。チケットはローソンチケット(Lコード 54224)か、びわ湖ホールチケットセンター(現金・窓口販売のみ)のほか、各ホールでも当該ホールの上演回のみ販売している。







