東近江で木地師やイヌワシの展示
【東近江】 鈴鹿山脈を源にした森里川湖のつながりを育む多様で豊かな自然環境を感じられる展示が、東近江市内の図書館で開催されている。
木地師が制作した作品を展示する「木地師のふるさと発信事業」は2月5日までの湖東図書館を皮切りに、市役所(2月14日~25日)、永源寺図書館(2月26日~3月5日)で開かれる巡回展。
かつて森では適度に人の手が加わり、それが豊かな森林資源の保全に役立ってきた。この中で木地師は、山に入って木を切り、ろくろと呼ばれる工具を使い、木を削り、椀や盆などの木地製品をつくった。
同展では、木地師の歴史や文化、木と森の文化について紹介するとともに、市内在住の木地師が制作した作品などを展示する。
作品展示では、木地師の北野清治さん(蛭谷町)と北野宏和さん(同)、小椋昭二さんが制作した盆やお椀、皿、菓子入れを紹介。
このほか、全国各地の木地師が制作した椀や盆、茶筒などの民具、こけしや雉子(きじ)車などの計約70点を展示している。
八日市図書館2階ギャラリーでは2月2日まで、かつて東近江にも生息していた絶滅危惧種のイヌワシへの関心をもってもらおうと、写真展が開かれている。2月5日からは五個荘図書館である。
会場では、「東近江市に再びイヌワシを呼び戻すプロジェクト協議会」の井上剛彦代表が県内で撮影した、翼と尾羽を目いっぱい広げたイヌワシなど、湖国の四季の中で生き抜く美しい姿を撮影した写真11点がパネル展示されている。
イヌワシは山岳森林生態系の頂点に君臨する大型猛禽類。県内でも生息するが、ここ20年で激減。東近江市では2017年9月を最後に目撃されていない。
なお、イヌワシが安定的に生息できる環境づくりと森林資源の持続的な利活用を考えるシンポジウムが2月16日午後1時から、能登川コミセンで開かれる。
同協議会が実績報告した後、土屋俊幸氏(日本自然保護協会理事長)が「イヌワシプロジェクトがネイチャー・ポジティブ実現に果たす意義」をテーマに講演する。参加無料。











