2月2日投開票の東近江市長選
【東近江】 2月2日投開票の東近江市長選は終盤戦に入り、無所属現職の小椋正清氏(73)=自・公・自治労市労組推薦=、いずれも無所属新人で前市議の桜直美氏(54)、飲食業の今井幸雄氏(55)の3人が、人口減少への対策と地域活性化に向けた実効性のある政策をめぐって激しい論戦を繰り広げている。各候補の政策や動向に迫った。届け出順。
「ふるさとが壊れていくのが我慢できなかった」。旧永源寺町出身の小椋氏は12年前、市議会の保守系会派や産業界に担がれて再生の思いを胸に初当選した当時を振り返った。
まず力を入れたのは、「廃止直前だった」という能登川と蒲生の市立2病院の立て直しで、患者数の増加やがん治療強化を果たした。
このほか、企業誘致や中心市街地活性化、待機児童減に努めてきたが、「まだまだ足りない」と小椋氏。
今後は、名神高速黒丸スマートインターなどの広域幹線道路網の整備促進などに意欲を示すほか、鈴鹿の森全体をフィールドに見立てた森の文化博物館計画に環境や福祉政策の一環と理解を求める。
選挙戦では、市議会の保守系会派と公明、後援会が実績と安定を掲げて支持拡大にフル回転するほか、国会議員や県会議員も応援に。ただ、陣営は12年ぶりの選挙のため、「全く不透明」と口をそろえ、票の上滑りを警戒する。
桜氏が政治の世界に飛び込んだきっかけは、夫の勤務先の会社移転に伴って、神戸市から東近江市へ転居した2012年にさかのぼる。
「人口が一定いないと地域が衰退する。東近江の情報を発信することで転入者を増やしたい」と、17年の市議選で初当選した。「市議は天職。一つ一つは小さいが、地域がよくなったり、前に進んだりした」という。
選挙戦では、森の文化博物館計画について、木地師やまの子の家(蛭谷町)に整備予定の拠点施設について、アクセス面と運営面から疑問視し、「新築を一旦凍結して市民の民意をあおぐ」と訴える。このほか、保育園・学童保育所の充実などの少子化対策を掲げる。
選挙戦に向けては、昨年11月から市内23カ所で市政報告会を開催し、「有権者が関心を持ち始めた」と自信。告示後は、母親グループや後援会が軸になり、票を掘り起こす。
今井氏は会社員など経験し、1990年に勤務地の東近江市に移住。98年に近江鉄道八日市駅前でカラオケバーを開業した。
25年以上の経営経験から、「物価高が非常に苦しい。たくさんの人に支えてもらい、恩返しがしたい」と思い、立候補を決意した。
選挙戦では、「節約政策」と銘打った市民サービスとして、食事の無料提供や語らいの場として開放する24時間開放の図書館、無料託児所を打ち出している。
知名度アップに向けては、経営者仲間や知人のバックアップで、街頭演説のほか、ユーチューブを通じた訴えを展開している。
なお、有権者数は1月25日現在で8万9917人。各陣営は、投票率を市議補選の相乗効果を見込んで前回比6%アップの50%程度と想定し、2万票前後の攻防に懸命だ。
(高山周治)









