県民総ぐるみでの犯罪抑止に
【全県】 県民が総ぐるみで犯罪の抑止に取り組むことを目的に、行政、警察、学校関係団体、福祉関係団体、経済団体、民間企業など県内94団体で組織する「『なくそう犯罪』滋賀安全まちづくり実践県民会議」(会長・滋賀県知事)の2025年総会がこのほど県庁で開かれ、今年の県内犯罪抑止目標として「STOP犯罪!治安の良さを実感できる社会を目指して!~犯罪の増加傾向に歯止めを!再び減少傾向にもちこむまで、あと一歩!~」が採択された。
昨年の特殊詐欺・SNS型詐欺被害額約27億円
子ども女性対象犯罪被害・侵入窃盗被害も増
同会での県の報告によると、県内の犯罪情勢は、2002年に刑法犯認知件数が過去最多の3万2183件となったが、その後おおむね減少傾向となっていた。しかし、22年、9年ぶりに増加に転じて以降、犯認知件数、犯罪率(人口1万人あたりの犯罪発生件数)ともに3年連続の増加傾向となっている(グラフ参照)。
県警の報告では、昨年の認知件数は8148件(暫定値)。種別では、凶悪犯、粗暴犯、窃盗犯、知能犯、風俗犯のいずれも前年より増加した。特に、凶悪犯(34・4%増)、風俗犯(58・4%増)などが目立つ。
窃盗犯の手口別件数では、総数では自転車盗が1375件と最多となったが、前年比では微減。一方、自動車盗(43・6%増)、部品ねらい(35・4%増)が大きく増加した。
また、昨年抑止目標としていた重点犯罪のうち、▽特殊詐欺は281件(前年比15件増)で総被害額約7億4000万円。このうち高齢者被害件数は全体の41・6%を占めた。▽SNS型投資詐欺は111件(同80件増)で被害額約9億8000万円。▽SNS型ロマンス詐欺は141件(同61件増)で被害額約10億円。▽子ども・女性を対象とした犯罪(性犯罪)は373件(同85件増)。▽侵入窃盗被害は471件(同45件増)となり、いずれも減少傾向にもちこむという目標達成には至らなかった。
これらの結果を踏まえ、同会議では(1)「トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)・闇バイト・詐欺・強盗緊急対策プラン」に基づく対策(2)子ども・女性対象犯罪被害防止対策(3)侵入窃盗被害防止対策の3点について、今年の重点対策として取り組むことも決まった。
同会議では冒頭、会長の三日月大造知事が「みんなの力を合わせて啓蒙・啓発をし、見守ることや声を掛け合うこと、対策をとることが肝要だ。近道はなく、みんなで力を合わせて取り組むこと以外にないという視点を大切に持って具体的な行動につなげていくとともに、再犯防止の取り組みも充実させていくことへの理解を」と参加者に呼びかけた。







