NPO法人 遊林会
【東近江】 里山保全活動や子どもたちの環境学習の指導を行っているNPO法人遊林会が8日、保全活動1千回を記念したイベントを環境学習施設、河辺いきものの森(東近江市建部北町)で開いた。20年を越えるこれまでの活動を振り返ったほか、河辺いきものの森の所長、丸橋裕一さんの講演なども開かれ、自然環境の見識を深めるとともに記念の節目を祝った。
遊林会は、時代の変化で放棄されつつあった愛知川河畔林の河辺いきものの森(旧呼称・建部の森)の保全活動を目的に、市民らによるボランティア団体「里山保全活動団体 遊林会」として1998年から活動している。
2002年、この土地に保全活動や環境学習を行う河辺いきものの森がオープンしてからは、東近江市の委託事業を受けて同施設などで活動。保全活動のほか、自然体験を通じて来館者に森や保全の大切さを伝えてきた。
施設で月3回ほどの保全活動を重ねてこの日で1千回を迎え、会場にはこれまでの活動に関わってきた市民など約70人が集まった。予定していた保全活動は雪のため中止になったが、長期にわたって行われてきた活動の様子をスクリーンで上映。生い茂る竹林や木々の整備、生態系豊富な水辺環境の整備活動に汗を流す団体員や市民の姿が映し出され、懐かしむ声が上がった。
また、「未来に豊かな里山をつなげるために」と題し、活動に携わってきた丸橋さんの講演も開かれた。
保全や環境学習を通して、市民が里山に親しみを持つことを目的に開園した施設の経緯や役割を再確認し、「里山の魅力や楽しさを十分に知らない人が多かった」と開園当初を振り返った。
「保全の観点からみてもまず子どもたちに伝えることが大事」と実施してきたクイズラリーや工作などの環境学習プログラムの効果を期待し、「河辺だけで完結するだけでなく、今後は広い視点で環境学習を進めていくことが重要になる」と、企業や大学などと連携した施設の発展を願った。
1千回を振り返り、関係者に感謝の言葉を並べた遊林会の井田三良代表理事は「長いようで短い。これだけの人が今もこうしてつながっていることがうれしい。時代の変化の中、森をどうしていくかここで一度立ち止まり、しっかり活動を継承していきたい」と話した。
会場には、過去に施設に通った市民も多く足を運んだ。廣田美樹さん(28)=園町=は「この施設で子どもの頃からよく遊び、学んだ。森のことを関係者以外の人たちにも知ってもらえるよう自身の活動の中でも呼びかけていきたい」と話した。








