【東近江】 滋賀県の特産品「ふなずし」にも使用されているニゴロブナのふ化仔魚(しぎょ)の放流が26日、東近江市小川町の水田で行われた。地元園児も放流に参加し、地域の環境保全活動に触れていた。
この放流は、河川の環境浄化や種苗生産など水田がもつ多面的機能に取り組み、そういった地域の活動を子どもたちにも知ってもらおうと、小川町の小川農事改良組合が主体となって実施しているもの。滋賀県水産振興協会や琵琶湖栽培漁業センター、滋賀県水産試験場協力のもと、2023年に実施した前回に続き今回で9回目となる。
この日、八宮こども園の4、5歳児58人が水田に訪れ、組合員から放流の説明を受けた後、卵からふ化して4日目の大きさ2、3ミリのふ化仔魚を観察。仔魚が入ったバケツを持って、「大きくなあれ」と声をかけながら放流し、泳ぐ仔魚の様子を見守っていた。
組合員らも別日に放流を行い、合計114万4千尾の仔魚が約286アールの水田に放流された。仔魚は水田のプランクトンを食べて約1カ月後には2、3センチまで成長する。6月下旬の水田の中干しの時期に近くの大同川に流下させるという。
組合長の辻斉さんは「子どもたちが触れて喜ぶ姿を見てやってよかった。水田は魚の生育の場でもある。いまでは貴重となっているニゴロブナの増加にもつながれば」と話した。






