地元中学生を招待
【東近江】 日本の古典芸能「能楽」に親しみを持つ「第5回能楽を楽しむ 能装束着付実演と能・田村」がこのほど、能登川コミュニティセンターで開かれた。会場には、無料招待された地元の能登川中学2年生を含めた約400人が来場し、伝統芸能を堪能した。
滋賀が舞台になる演目が多数ある能を楽しんでもらおうと、滋賀能楽文化を育てる会(会長・出路久右衛門)が6年ぶりに開いた。能登川コミュニティセンター移転10周年の記念イベントも兼ねて開催。ステージには、色とりどりの近江の麻織物を使用するなどして、地場文化を融合した能の舞台を特設した。
鑑賞を前に、能の舞台に登場する能面の解説や、笛や小鼓(こづつみ)、大鼓(おおづつみ)といった囃子(はやし)の特徴が伝えられた。来場者も小鼓のように手と腕を叩いて音を鳴らし、囃子独特のリズムを体験して能楽を楽しんだ。
曲目は、能登川地区にゆかりある坂上田村麻呂の化身である童子を主人公にした「田村」が披露された。清水寺の花景色、桜の陰に月明かりがもれる春の様子を美しく描写し、後半では武者姿の田村麻呂が登場。敵をなぎ倒した往時の勢いが表現され、会場から拍手が湧いた。
同会の出路会長と伊庭貞一副会長は「若い人たちに少しでも知ってもらい、親しみを感じてほしかった。地域の能楽文化が活発に発展していけるよう今後も続けていきたい」と話した。








