東近江市の飲食店事業市場調査 市担当課は否定
【東近江】 東近江市は、市役所隣接の児童公園の一角に来春開業する飲食店の実現可能性を探るため、管理運営に関心をもつ事業者を対象に、事前に意見を聞き取るサウンディング型市場調査を昨年に実施したが、これについて「事業要項の公表前に特定の業者が計画内容を知り得るのは、出来レース」と行政不信の声が一部で上がっている。
この事業は川合寺児童公園(八日市緑町)の再整備に伴うもので、市が建物を整備し、事業者が管理運営を行う。周辺には飲食店が少ないことから、市職員食堂の役割も担う。
ちなみに国交省の手引きによると、サウンディング型市場型調査について、ホームページなどで公表して広く周知するとともに、現地見学会や説明会などを実施するよう推奨している。これは、公有地を利活用するにあたって、高い公平性と透明性が求められるためだ。
しかし同市は、同事業について「規模が小さく、検討段階であり詳細が決まっていなかった」として積極的な募集は行っていなかった。
市場調査は、昨年5月~7月に実施され、出店意欲や事業の可能性を聞き取った。参加企業は、市から声かけした事業所のほか、商工会議所と商工会を通じて参加した市内外の十数社だった。
そして前年の市場調査を経て、公募型プロポーザル方式(注)による委託先の事業者の公募に向けて、今年4月21日に同市公式ホームページで公募要項の詳細を発表し、同月25日~5月23日に公募を受け付けたが、市の仕様書の不備を理由に内容審査の5月30日になって急きょ中止した。
応募のあった事業所数は非公表としているが、調査に応じた事業所も含まれていたという。
担当の同市都市計画課は、「出来レース」の指摘に、「市場調査なので、このくらいの規模でしたいというのは言わないといけない。ただし、工事の詳しい内容は伝えていない」と、否定した。
飲食店の建物は木造平屋建てで、床面積119平方メートル。委託期間は5年間。事業者の負担は、厨房機器や光熱水費などの維持費など。市へ支払う利用費は、市の条例に基づいて29万9928円(駐車場利用料含む)としている。
なお、委託先の事業者の公募は、仕様書を修正して再び6月20日~7月22日の日程で実施されている。
(注)公募型プロポーザル=複数の事業者の提案内容を審査して委託先の事業者を選ぶ方式。







