コメの安定供給にも一役 栗見出在家町などを視察
【東近江】 東近江市と農業連携協定を結び、同市でつくられたコメを学校給食などに提供している大阪府泉大津市の南出賢一市長が10日、東近江市を訪れた。南出市長は小椋正清東近江市長やJAグリーン近江の大林茂松組合長、コメの生産者らとの懇談のなかで感謝の意を伝え、継続した両市の関係を再確認した。
東近江市と泉大津市は2023年に農業連携協定を締結。この協定は、災害など有事の際の食料提供などを視野に入れたもので、現在泉大津市はJAグリーン近江から直接、東近江市産のコメを購入している。東近江市内の生産者らにとっても安定供給につながるなど、相互にとって持続可能な取り組みとなっており、23年には44・1トン、24年には26・05トンのコメが購入された。学校給食などにも提供されているという。
この日、泉大津市の南出市長は東近江市役所で小椋市長、大林組合長らと懇談した後、東近江市から供給されているコメの一つ「栗見出在家町魚のゆりかご水田米」を生産する栗見出在家町に足を運んだ。
魚のゆりかご水田米とは、産卵のため琵琶湖から水路を伝って水田に遡上する湖魚の住み良い環境のため魚道を設置し、農薬を極力減らすなど環境に配慮したブランド米のことで、東近江市内では栗見出在家町魚のゆりかご水田協議会(農事組合法人レークサイド出在家)が生産している。
同協議会役員でレークサイド出在家の川南隆代表らの案内で、南出市長は水田や魚道を視察し、コメを保管する低温倉庫にも立ち寄った。魚のゆりかご水田米を使用した米粉100パーセントのロールケーキにも舌鼓を打つなど、生産関係者らとの交流を深めた。
協定締結以降、協議会のメンバーらが出前授業で泉大津市の小学校などを訪問、また、泉大津市から農業体験を受け入れるなど、子どもたちの食育を通した交流も図ってきた両市。
生産者らに感謝の言葉を並べた南出市長は「出前授業では生産の背景を伝えていただき、子どもたちの食育にも大きく貢献していただいている。おかげさま、お互いさまの精神を持ち、これからも強固な関係を築いていきたい」と話した。







