遍導・前住職は管長職に 10月には新宗派を立宗
【近江八幡】西国三十二番札所・観音正寺(近江八幡市安土町石寺)は10日、同日付で岡村遍導住職(58)が管長に就任し、長男の岡村學導副住職(27)が住職に就くことを公表した。
岡村遍導管長は、平成19年、先代より住職を受け継ぎ、以来18年間、住職を務めた。その間、東近江地域の聖徳太子ゆかりの社寺との「聖徳太子薨去(こうきょ)1400年悠久の近江魅力再発見事業」の中心的な役割を担い、事業の成功に結びつけたほか、焼失による本堂再建後の寺院復興に奔走。秘仏千手観世音菩薩の復元、令和5年には、巡礼文化が伝わるスペイン・サンティアゴとの友好提携の締結など、内外での精力的な活躍で成果を残した。
住職継承について岡村管長は「昨年の10月ごろ、『ふと、そうしなさいよ』という声が聞こえたような気がしました。以来、寺にいろんな変化があり、(自らの)整理を考えるようになり、先代も私も若い年代に住職を継ぎましたので、長男に住職を継ぐことに決めました。当山は、1300年間、観音聖地として現世に苦しむ多くの人々に観音様の救いの手を差し伸べて参りました。今後も管長として巡礼を大切に聖徳太子が説かれた『和を以て尊(貴)しとなす』の精神を受け継ぎながら、もっと広い視野を持って多くの方々に仏教を理解していただき、世界平和をめざす寺院にしていきたい。また、最後の仕事として慶長年間の観音堂再建に取り組んでいきたい」と話した。
岡村學導新住職は現在、京都大学大学院文学研究科に在学中。新住職就任について「私はまだまだ、経験が浅いので、多くのことを先代(管長)を頼りながら学んでいきたい。私は平成9年生まれで焼失した本堂を知りませんが、長い寺院の歴史とともにこの寺を守っていきたい。訪れてよかったと言ってもらえるようなお寺づくりをしていきたい」と抱負を語った。
観音正寺は、特定の宗派に属さない天台宗系の単立寺院であるが、10月1日に寺院を道場とする仏教の一宗派を立宗する。








