大仏づくりの出土品とのつながり 2つの「シガラキ」を解説
【近江八幡】県立安土城考古博物館の第70回企画展「紫香楽と信楽―宮の造営と焼き物の歴史―」が開かれている。9月23日まで。
信楽焼は13世紀中頃から始まったとされるが、今から1250年ほど前の天平年間には聖武天皇が当地に紫香楽宮を造営し、のちに奈良の大仏となる巨大な廬遮那仏(るしゃなぶつ)が造られ始めた歴史がある。その700年後に古信楽の茶陶器が名を馳せ、のちに焼き物のまちとして発展を遂げる。
紫香楽と信楽の時代に共通することは、焼き物に適した良質な粘土が産出したことが挙げられる。
企画展では、これまでの発掘調査から見つかった大仏鋳造に深く関係したと見られる遺跡の紹介や精錬技術などを示し、紫香楽宮で進められた国家的な計画であった大仏立造との関係性を解説している。また、後に栄える信楽焼の歴史を遺跡から出土した須恵器、窯跡遺構の紹介や15世紀から16世紀にかけて茶の湯で用いられるようになった焼き物の発展から「信楽焼」の変遷をたどりながら「紫香楽」と「信楽」の歴史を解説している。
8月9日にはシンポジウム「なぜ紫香楽で大仏を造り始め頓挫したのか」、30日には関連講座「甲賀の焼き物の歴史」が開かれる。参加費千円、定員120人(先着順)。入館料大人660円、大学生400円。小中学生・障がい者、県内在住の65歳以上は無料。問い合わせは同博物館(TEL0748―46―2424)へ。








