地域の弱み強みを可視化
【東近江】 地図や図面などを用いて机上で災害や避難経路を予測する図上防災訓練がこのほど、五個荘コミュニティセンターで行われた。五個荘地区26自治会の役員ら約120人が参加し、大規模災害に備えた。
愛知川沿線に位置する五個荘地区では、大雨による河川の氾濫などが危惧されていることから、毎年地域ぐるみの防災訓練を五個荘地区まちづくり協議会主催で実施している。
例年、避難場所に指定されている五個荘中学校グラウンドで消火訓練など各種訓練を約1200人規模で実施してきたが、今年はハザードマップを活用した避難の再確認と、昨今の猛暑を考慮して図上訓練を初めて開催。訓練は、Omi地域防災ラボの防災アドバイザー中村準一さん指導のもと行われた。
災害図上訓練(DIG)は、主に地図を使って地域の危険箇所や避難経路などを確認し合い、グループで話し合う訓練のことで、災害予測や危険箇所の再確認、共助意識の向上などが期待される。中村さんは「地図上で災害対応を考えることで、地域の弱み、強みが可視化できる。一人一人がリーダーとなりアイデアを出し合って自分のものにしてほしい」と伝えた。
訓練は、河川の氾濫と山沿いの土砂災害などを想定し、各班10人ほどに分かれて行われた。住民らはテーブルに広げられた各地域の地図とハザードマップを照らし合わせながら、予想される浸水区域と避難区域を色分けし、避難区域から避難場所の経路と時間を算出した。
「この道は前回の大雨で浸水していた」「ここの家庭の要配慮者(高齢者や障害者、乳幼児など)を誰が誘導するのか」といった活発な意見交換や情報を共有。その対策や避難方法を練って付箋に書き、地図上に貼ることで災害時の地域の特性を掘り起こした。
図上訓練の後は、7月に開かれた滋賀県消防操法訓練大会ポンプ車操法の部で3位入賞した第4方面隊(五個荘地区)による消防操法も披露され、地域住民らの防災意識の醸成につなげた。








