下水道管の全国特別重点調査滋賀県の状況
【県】 下水道管の全国特別重点調査に関し、県はこのほど9月3日時点での県内調査状況について公表した。県によると、守山市小島町地先の市道地下に設置されている下水道管のうち320メートルで速やかな対策が必要とされる緊急度・と判定したほか、応急措置の上、5年以内に対策が必要とされる緊急度・と判定された地点が県内に8か所計3・853キロメートルあったことが分かった。
同調査は、今年1月に埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故を受け、3月に国土交通省が直径2メートル以上で設置から30年経過している下水道管を対象に、全国の自治体に調査を要請したことに応じて実施しているもの。国は対象下水道管のうち、八潮市の現場と類似箇所として(1)同市の道路陥没現場と類似の構造・地盤条件の箇所(2)構造的に腐食しやすい箇所または過去の調査で腐食が確認され、未対応の箇所(3)緊急輸送道路で下水道起因の陥没履歴がある箇所(4)沈砂池の体積土砂が顕著に増加した処理場、ポンプ場につながる管路の4要件のうちいずれかに該当する場合を優先実施箇所とし、今夏頃までの調査を求めていた。
県内には、県所管計約24・6キロメートル、市町所管計約8・4キロメートルの調査対象下水管合計約33キロメートルがある。このうち、県湖南中部処理区管轄の計12・2キロメートルが前述の(2)に該当することから、優先して調査が行われた。
県の調査では、カメラを管内部に入れて行う目視調査と空洞探査車による空洞調査が行われた。
目視調査では、12・2キロメートルのうち11・189キロメートルで調査を終え、そのうち4・173キロメートルで緊急度の判定を終えた。
緊急度Iと判定された守山市内の下水道管は1976年に設置。毎年実施している目視調査で、2017年に管内の腐食が確認されており、今回の調査では、腐食が進行し、鉄筋が見えるほど管内コンクリートが薄くなっている部分も確認された。
また、緊急度IIと判定された地点では、腐食が見られた7か所のほか、クラック(ひび)が見られた1か所が確認された。
さらに、同優先実施箇所のうち琵琶湖底に埋設されている管を除く11・553キロメートルで空洞調査も行われ、路面から約2メートルの深さまでではいずれも地中に空洞は確認されなかった。
県では、今後、調査済で緊急度の判定がまだ行われていない7・016キロメートルや目視調査未実施の1・011キロメートルでの調査を継続する。また緊急度I、IIと判定された箇所に対しては、下水道管更生の最良の方法を検討し、速やかに対応策を講じていく。さらに、空洞探査車では管が埋まっている地下約7メートルまでの調査ができないため、必要な箇所には改めてボーリングなどの貫入試験による地盤状況調査を実施するほか、優先実施箇所以外の調査対象下水道管についても調査を継続していく。






