昨年の県観光入込客統計調査(確定値)
【県】 県はこのほど2024年の「滋賀県観光入込客統計調査」の確定値を公表した。
県によると昨年の日帰り客数と宿泊客数を合計した県の観光入込客数は前年(23年)集計より延べ11万225人多い延べ5043万8261人となった。対前年比増減率はプラス0・2%。
一方、コロナ禍前の19年の観光入込客数(延べ5403万6100人)と比較すると当時の水準までは回復していないことも分かった。
また、外国人観光客の観光入込客数は、全国的な訪日旅行需要の高まりにより、前年より延べ6万7212人多い延べ51万4541人となったが、こちらも19年の数値(延べ67万464人)の約76・7%に止まった。
同調査は昨年1月から12月の観光客の入込状況について、年間入込客数が1000人以上見込まれる観光地754地点を対象に、県内各市町から寄せられた報告をもとに集計された。
宿泊施設以外で公表の了承があった施設のうち、昨年年間観光入込客数が最も多かった観光地は「ラ コリーナ近江八幡」(近江八幡市)の延べ232万5047人。同観光地が1位となるのは9年連続だが、昨年は改装工事に伴う休業の影響で前年比176万7283人減少した。その他、昨年も例年同様、道の駅、公園、社寺などの施設に人気が集まった(表参照)。また、上位30位までを見ると、NHK大河ドラマ「光る君へ」の関連で石山寺(大津市、16位)、新しい遊具が導入されたびわこ地球市民の森(守山市、25位)、コロナ禍明けの観光ツアーが増大した夢京橋キャッスルロード(彦根市、29位)が新たにランクインした。
目的別では、大河ドラマゆかりの寺院や大河ドラマ館を訪れる人が増加したことで「歴史・文化」が対前年比11・7%増加した。一方、「ラ コリーナ近江八幡」の改装などにより、「都市型観光」が対前年比14・5%減少した。
市町別対前年比では、旧豊郷小学校群や酒蔵見学などが人気の豊郷町(プラス25・2%)が大きく増加したが、草津市(マイナス2・3%)、湖南市(マイナス0・3%)、近江八幡市(マイナス23・4%)、愛荘町(マイナス19・3%)、米原市(マイナス3・8%)の各市で減少、特に大きく減少した近江八幡市は「ラ コリーナ近江八幡」の休業の影響が大きいとみられる。
県によると、「昨年でコロナ前と同水準までの回復を見込んでいたが、物価高やコロナ禍に実施していた観光支援事業が終了したことなどの影響で、目標達成には至らなかった」とし、「今秋からは新しい県の観光キャンペーンがスタートするし、来年は県ゆかりの大河ドラマの放映や安土城築城450年なども行われる。さらに翌年にはJRが実施する国内最大級の観光キャンペーン『デスティネーションキャンペーン』が滋賀を舞台に展開される。それらに観光誘客をつないでいけるような施策を講じていく」としている。






