伝統の寺史に新しい歴史刻む 10月1日、本堂で傳燈相承式
【近江八幡】観音正寺(近江八幡市安土町石寺)で1日、立宗を本尊に報告する「管長傳燈相承式」と岡村學導住職の就任を伝える「住職晋山奉告式」が行われた。
同寺は、605年に聖徳太子が当地を訪れ、千手観音を刻み、祀った縁起が伝わる古寺。本尊に光背を含めた像高6・3メートルの大きな千手観音菩薩を祀り、年間を通じて西国三十二番札所として多くのお参りがある。
これまで特定の宗派に属さない天台宗系の単位寺院であったが、7月10日の新しい管長と住職の交代を機に「繖觀世音宗(さんかんぜおんしゅう)」を立宗した。
式で岡村遍導管長は「お釈迦さまの真の言葉が残るとされる原始経典と聖徳太子が注釈講義された三つの経典を中心的な経典とし、聖徳太子が憲法十七条第一条に掲げた『和を以って貴しと為す』の和心を育み、心の大切さを教化することを目的に『数限りない人々を悟りの彼岸に渡そうという誓願』、『尽きることのない煩悩を滅しようとする誓願』、『量り知ることのできない仏法の深い教えを学び取ろうとする誓願』、『無上の悟りを成就したいという誓願』の『四弘誓願』を以て繖觀世音宗を立宗する」と本尊に報告した。
同寺は、観音聖地が築かれた「繖山」を祖師とし、日本仏教の宗派にこだわることなく人々のよりどころとなるよう努めて参ります、としている。








