普段とは違った角度で美術品を鑑賞
【大津】 県立美術館(大津市瀬田南大萱町)では6月21日まで企画展「ためして、みる展 さわって 照らして ねそべって!? アートを楽しむ10のトライ」(県立美術館、京都新聞主催)を開催している。
同館がおおよそ年に1回、収蔵している独自コレクションを生かして野心的なテーマで実施している所蔵品展の一環。今年度は、「自分の体や道具を使って能動的に作品に関わってほしい」と体験型展示が企画された。
展示では、「トライ」と題した次の10の体験を用意している。
▽トライ1「色をみつける」=色名辞典やカラーチャートなどと比較し、作品の中にある色を丁寧に見ることができる。▽トライ2「寝そべって見る」=敷かれた畳の上で座ったり寝そべったり、自由な姿勢で鑑賞できる。▽トライ3「双眼鏡で見る」=双眼鏡で細部を見ることで、肉眼では気づきにくい作品の面白さを発見できる。▽トライ4「屏風(びょうぶ)の中にはいりこむ」=折りたたまれた屏風を間近に鑑賞することで描かれた世界に入りこんだような視点を楽しめる。▽トライ5「なかみをぜんぶバラして見る」=動かしたり外したりすることが可能な美術品は仕組み上、通常のガラスケースの中の展示では一度に全部の仕組みを見ることが困難だが、用意されたレプリカ(複製品)を触って作品の構造を確かめることができる。▽トライ6「すわってじっくり見る」=椅子に座り、単眼鏡を使って小さな作品や絵巻物を眺めることができる。▽トライ7「光をかえて見る」=暗がりの中で照明を操作して光があたったときの作品の輝きなどを見ることができる。▽トライ8「まっくらな中で見る」=光を遮った空間で懐中電灯の明かりに浮かび上がる作品や影の面白さを発見できる。▽トライ9「作品などにさわって見る」=さわれる陶器や屏風、巻物などから作品の質感や仕組みなどを確かめることができる。▽トライ10「作品のなかまになる」=今井祝雄市の彫刻「ヴォワイアン」と同じ椅子に座り、作品の列に加わることができる。フォトスポットも設置。
同企画展を担当した同館の平田健生主任学芸員は、「子どもから大人までがそれぞれの関わり方で作品と向き合ってもらい、家族などの間で作品のことについて会話が広がってくれれば」と期待を述べている。
同企画展の観覧料は一般950円、高大生600円、小中生400円。同館の開館時間は午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)。月曜日休館(祝日の場合は開館し、翌平日休館)。







