激しく追い上げ今一歩に迫る小西 =桧山は比例区を視野に健闘みせる=
平川義男ステンシルアート展
愛東町商工会青年部・女性部
患者本位の新病院へ
雨量情報表示システム
滋賀報知新聞(ニュース)平成12年6月24日(土)第12298号
実績と貫祿で 武村逃げ切るか
あす投票 総選挙滋賀2区「八・八決戦」
激しく追い上げ今一歩に迫る小西
=桧山は比例区を視野に健闘みせる=
(湖東・広域)
今回の衆院総選挙は、自民党中心の自公保連立政権を継続するか、民主党主導の野党連合政権を樹立するのか、野党参入に柔軟姿勢を示す共産党を選択するかだ。滋賀二区では、自民新人の小西哲候補(50)=公明・保守推薦=、無所属前職の武村正義候補(65)=さきがけ・民主・社民・連合滋賀推薦=、共産新人の桧山秋彦候補(57)の三人がシノギを削る。最近にない争点のはっきりした選挙への関心高く、三者択一に向け展開の激戦も、あす投票を迎える。(敬称略)
終盤は予想通り「八・八決戦」にもつれ込んむ。武村(八日市)と小西(八幡)の地元票が勝敗を分ける展開だが、これに桧山(八幡)が割って入り激しく追う。。三候補とも、南北にまたがる四市二十六町をくまなく回り、一歩も譲れない激戦を繰り広げてきた。序盤は彦根・湖北を中心に街宣や個人演説会を開き、中盤から徐々に南下しながら東近江に攻め込んだ。
元大蔵大臣の実績と知名度が手術後の出遅れに歯止めをかけ、「さすが武村」と有利に選挙を進める。前回(八年十月)、三十市町のうち落とした四市町(近江八幡・竜王・五個荘・西浅井)を含め、さきがけ県議(六人)らを中心に地盤の引き締めに余念がない。
三年八か月の間に保守票の掘り起こしを懸命に進めてきた小西は、リードする武村を猛烈に追い上げ、横一線に並びかけると共に「あと一歩」の雪辱に燃える。Aランク候補で「絶対に負けられない」と自民県議十五人が地元に張り付き、女性組織友友会との連携で必死の構えだ。強固な組織の公明バックアップが小西旋風を呼び込む。
し烈な二人の戦いに割って入る桧山だが、残念ながら届くまでには至っていない。若者や無党派層に入り込むチャンスと、比例区も視野に入れ独自に打ち出す政策の浸透に懸命だ。人物評価高く同じ地元の小西を脅かすことは間違いない。
前回結果(投票率六二・六五%)から、武村(十万七千票)に対し、公明(二万三千票)の支援を受けた小西(七万九千票)の差は五千票だ。小西地元は「近江八幡から国会議員を」と燃え、武村地元の八日市でも自民復党の中島敏県議ときめき一派が逆転を狙う。今回の選挙は「八・八決戦」で雌雄を決する構図だ。
最終の今夜は、武村が八日市高校体育館(八時)で、小西が近江八幡市文化会館(八時)で最後の個人演説会を開き、桧山はJR近江八幡駅北口での街頭演説(七時四十分)で必勝に向け気勢を上げる。
平川義男ステンシルアート展
かわいく楽しい作品紹介
=八日市市立図書館で開催中=
(湖東・八日市市)
八日市市内で創作活動を続けているステンシル作家の平川義男さん(41)の作品を紹介する作品展が、八日市市立図書館二階風倒木展示コーナーで始まった。七月十九日まで。
ユーモラスないたずらタヌキや、かわいいウサギと月、子どもの姿をしたトンボなど、それぞれ題材の特徴をうまく引き出し、自然やいきものへのあたたかい思いやりを感じさせてくれる童話の挿絵の様な、楽しい作品十四点が見学者の心をひきつけている。また、親子で一緒に楽しむことができる。
平川(本名・広岡義仁)さんは、京都で染色の仕事を続けながら独学でステンシルアートに取り組み、トールペイントや染色の技法などを積極的に取り入れ、昆虫や動物の世界の擬人化、また、風や空気、季節などをテーマに優しい独自のスタイルを確立。
二年前からステンシル作家として独立し、八日市を中心に活動を続けながら、教室(市内栄町)を開いて新しい人材の育成にも力を注いでいるほか、創作活動や作品を自由に見学できるようにアトリエを市民に開放している。
ステンシルは、描きたい形に切り抜いた透明シートなどを使って色を塗っていく技法。
愛東町商工会青年部・女性部
難民に救援衣料送ろう
=25日マーガレットステーション=
(湖東・愛東町)
愛東町商工会の青年部と女性部は、天災や内戦などで非難生活を余儀なくされ、生活に苦しんでいるアジア・アフリカの難民に救援衣料をと、地域住民に協力を呼びかけている。
「家庭で眠っている衣料をアジア・アフリカの難民に送ろう」キャンペーンとして、毎年、この時期に実施しているもので、今回で九回目となる。今回も、同町妹の国道307号沿いにある道の駅・あいとうマーガレットステーション駐車場で午前十時から午後二時まで天候に関係なく受け付けを行う。
衣類は、性別、サイズ、季節などに制限はないが、洗濯やクリーニング済みのもので、汚れたりいたみのあるものは受け付けない。
下着類は未使用のものに限る。また、毛布・シーツ・タオル・タオルケットもOK。
ただし、スカート、ワンピース、ふとん、くつした、くつ、かばん、雑貨類、食料品、その他衣料以外のものについては取り扱うことができず、受け付けられないので注意が必要。
提供衣類については、リンゴ箱程度の大きさの段ボール箱か、衣料ケースに詰めて受け付けへ。
また、救援衣料を各国へ送るための費用にあてる「救援金」についても協力を呼びかけている。詳しくは、同町商工会青年部・女性部(TEL0749―46―0453)へ。
患者本位の新病院へ
市民病院建設懇話会が初会合
会長に大道久教授選ぶ
=市民委員3人も参画=
(湖東・近江八幡市)
近江八幡市は、平成十七年四月オープンに向けて策定作業を進めている市民病院の移転新築基本構想案をよりよい内容にするために公募により市民の参画を求めた「市民病院建設懇話会」を設置。その初会合がこのほど、同病院で開かれた。
同懇話会は、医療システムや機能、設計など建設しようとする新病院のあるべき姿を学識経験者や利用する立場の一般市民から意見を求め、患者本位で機能的な病院をつくりあげることを目的に設置。まとめられた提案や意見を可能な限り基本構想案に盛り込み、ハイレベルの地域病院を目指す。
一般からは公募により三人の市民が委員に選ばれ、医療に関連する各種団体や学識者、医療関係者、市議会代表など計十八人で構成。この日、川端五兵衞市長から各委員に委嘱状が交付された。
構成委員の初顔あわせとなったこの日の会合では、会長に大道久・日本大学医学部教授、副会長に浅野定弘・近江八幡蒲生郡医師会顧問を選出したあと、協議に入り、事務局から懇話会の目的や役割の再確認と新病院の基本構想と計画案について説明が行われた。
同懇話会は、八月から月一回程度の会合を開き、十月末頃に懇話会としての意見を集約することにしている。市では、その集約意見を受けて十一月末までに最終の基本構想と建設計画案を提示したいとしている。
新病院の建設予定地は、市内土田町地先の白鳥川西側で、田園から約五,六〇〇平方メートルを用地を求める交渉が地元と進められている。
身近にある公共事業のムダ
雨量情報表示システム
本当に役立っているのか
=もったいない 工事費1億7千万円=
(湖東・広域)
二十一世紀の国政の行方を担う総選挙は、きょうで戦いの幕が下り、あす二十五日有権者の審判が下る。
連立の枠組みが大きな争点となった今回の総選挙。各党それぞれの政策論争が展開され、その相違点がはっきりしてきた中で唯一、与野党とも公共事業のムダは合致している。その削減率など対応策の考え方こそ違うが、国の財政改革を推進していく上からも効果のない公共事業が削減される方針であることは、間違いなさそうだ。
事業への投資効果が低く、税金のムダ使いでは、と思われる公共事業が身近な市民生活の中にもある。県が国の施策に沿って今年三月末に完成させた雨量を観測し、大雨時に予想される水害や土砂災害等を一般に周知する雨量情報表示システムもその一つ。
八日市土木事務所でも、平野部、山間部、河川沿いなど管内八カ所に一時間毎の降雨量を自動記録する観測局を設置し、各観測局から電話回線で観測データを同事務所内に設置した管内管理局に集積。そのデータをコンピュータで集計管理し、公道や公共施設などに設置された電光掲示盤に電話回線を使って表示し、道行く人々に注意を喚起しようと四月から稼働させた。
梅雨の末期や台風など本格的な水害シーズンはこれからで、同装置の機能が発揮される事態はまだ迎えてないものの、万一の時に十分な機能が果たせるか、また、平常時の利用価値があるのかどうか、疑問視する声もあがっている。
雨量情報表示盤

ところがよく考えてみると、ドシャ降りの時に雨量情報盤の前を歩く人がいるのか、ワイパーを忙しく動かさなくてならない大雨の時に雨量表示を見る余裕がドライバーにあるか、たとえ50ミリや100ミリの表示を見ても、震度のようにその数字が何を意味しているのか、一般の人々に理解できるのか疑問。
まして、安土町役場前の電光表示板盤は隣り町・五個荘町木流地先の大同川沿いの雨量を表示、また、近江八幡市役所前のものは島公民館前の観測データを表示するようになっている。表示盤の前を通過する人に離れた地域の雨量を知らせてどうなるのか。情報を利用する価値判断が問われる。
設置当初、晴れや曇り時に「ただいまの雨量はゼロ」という表示を出して「そんなもん誰でも分かっとる!」と住民からの指摘があり、降雨時だけ表示するように切り替えたというお粗末も。
各市町に水防本部が設けられる非常事態になっても、一時間単位に送信されてくる各地の雨量観測データが、各市町の同本部に逐次報告する体制もとられていない。電光表示だけが人影のないところで、流れ続けるだけ。生活情報は、ただ伝えるだけでなく何かに利用する工夫がないと意味を持たない。
こうした事を踏まえ、同土木事務所では、交通安全運動の啓発や各市町のお知らせ等の周知に活用できないか、検討を始めることにした。
同土木事務所が、同システム設置工事費に投じた費用は約一億七千万円にものぼる。うち国から半額の補助金が拠出されている。公共事業のムダ使いは、大型プロジェクトだけでなく、身近なところにもある。






